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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

七騎落もう一日のつづき

シテは、ワキ和田義盛に対しどうやってこの遠平を召し連れられたのかと問います。これに対してワキはその謂れを御前にて申し上げようと言い、シテが促すと頼朝を向いて語りだします。

ワキは、昨日の様子を語り、石橋山の合戦で頼朝方が敗けると、大庭の手勢が頼朝を討ち取ろうと渚に繰り出した。自分も一緒にうって出たが、渚を見ると退き損なった若者一騎がみえた。駒を駆け寄せてみると(土肥実平の)子息遠平だったので、急いで馬から飛び降り、生捕る態で船底に隠してこれまで伴ってきた、と話します。
「なんぼう土肥殿には義盛は忠の者にて候ぞ」とワキは自ら言い、シテ、ワキは向き合って語り合う形。

シテは、このようなありがたいことはないと言い、今の物語を聞いて落涙したのを不覚の涙と思われるかもしれない「さりながら」と謡って地謡に。
地謡「嬉し泣きの涙は…」でシオリますが、「日も夕暮になりぬれば」の謡に幕方を見、扇を広げると「月の盃とりどりに」で頼朝に寄って扇で酌の形。自ら「主従ともに喜びの」と謡いつつワキにも酌をし、地謡「心うれしき酒宴かな」で立ち上がって正中に戻り座します。

ワキが一さし舞うようにと勧め、シテは袖の露取って座したまま構えて男舞となります。この間にワキは立ち上がり岡崎の横に腰を下ろします。
男舞はスッキリと晴れやかな印象です。舞上げるとキリ。国々の兵が馳せ参じ程なく二十万騎になったとの謡を聞きつつ、その場で開キ、サシて角に出て開キ。「治め給へるこの君の御代の」の謡に、正中に座して頼朝に向かい、立ち上がると常座へ。足拍子を踏んで角へ出、回ってワキ正で留拍子を踏んで終曲となりました。

なかなかに面白い一曲と感じました。喜之さんの頼朝、喜正さんの実平、和歌さんの遠平と、先般の三代能を思わせる共演でしたが、和歌さんのしっかりした舞台に、さすがと思った次第です。
それにつけてもこの曲、もう少し見る機会が多いと良いのですが・・・
(57分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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