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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

利のつづき

シテの謡、これまでの鑑賞記でも書きましたが、「仏在世の御時は 法の御声を耳にふれ」たと謡いながら「後五の時代の今更に なほ執心の見仏の縁」とあり、怪しい詞章です。
後五は、釈迦入滅後の二千五百年を五個の五百年に区切った最後の五百年のことで、闘諍堅固の時代となり邪見がはびこり仏法が姿を隠してしまう、いわゆる末法の世のはじまりです。末法思想では、正法、像法をそれぞれ千年とする説もあり、またそれぞれを五百年、あるいは千年と五百年など諸説ありますが、正法、像法それぞれ千年とすると、後の五百年は末法の時代と重なります。

ともかくも、仏在世の時に御声にふれ、そして今ここに居るというのは生身の人ではありませんから、得体の知れないモノなのですが、ワキは如何なる人かと問い問答に。
続くクリ、サシ、クセで仏法東漸、仏舎利もこの地に伝わり、ここに拝することの有り難さが謡われます。

クセは居グセでシテは正中に座したまま。
クセが終わるとワキが正面を向いて、俄に空がかき曇り稲光が輝く様子を謡い、シテが足疾鬼の本性を現します。
地謡「栴檀沈瑞香 栴檀沈瑞香の」の謡い出しに、シテは拍子を踏み橋掛りへ。二ノ松で向きを変えて常座に出、サシ込み開キ。拍子踏んで「舎利殿に飛び上がり」の謡に一畳台上に上がると「くるくるくる」と三度回り、火焔玉を取り上げて小さな台を踏み潰し、幕に走り込みます。この走る勢いにアイが転がり、逆に転がって元に戻ると立ち上がって「くわばらくわばら、揺り直せ揺り直せ」と道成寺のアイと同じように驚いた様子を見せ、さて雷が落ちたか地震があったか、まずは舎利殿に参ろうと言って常座に出ます。

今回はアイのシャベリに気を付けて聞いてみましたが、一畳台に寄り舎利がないことに気付いたアイはワキに声をかけ、何事が起きたのか「有り様におしゃれ」と詰めよります。ワキが「まづ近う御入り候へ」と答え、アイが正中に座して問答になります。
ワキは最前、仏舎利を拝して心を澄ませていたところ、童子のような者が来たって仏舎利のことを委しく語ったが、俄に様子が変わり、仏舎利を持って姿を消してしまった言い、アイに仏舎利のことを委しく教えて欲しいと求めます。
これに答えてアイは正中で仏舎利のことを語りますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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