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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

舎利さらにつづき

間語りの大意。
昔、釈迦入滅の時、人間は言うに及ばず、生き物全てが嘆き悲しんだ。
その時、足疾鬼という外道が嘆く様子で近付いてきたので、仏弟子たちも親しげにしたが、足疾鬼は隙を見て仏舎利を奪い虚空に上ってしまった。
足疾鬼は足の速い鬼で、仏弟子たちはどうしたらよいかと相談した。阿難という仏弟子が韋駄天という足の速い仏に頼んで追ってもらおうと言い、韋駄天が足疾鬼を追いかけて舎利を取り返した。
韋駄天は取り戻した仏舎利を帝釈天に渡し、帝釈天は道宣律師に渡し、道宣律師から仏舎利は本朝に伝わったと語ります。(間語りでは道宣律師の名はよく聞き取れなかったのですが、牙舎利伝来の経緯などを調べてみると道宣律師の名が出てきますので、おそらくそう言っていたのだろうと推察しています)
さてその古の足疾鬼の執念が残って、この寺の仏舎利を奪って逃げたのだろうとアイが推測します。

ワキはこれを受け、古に習い、韋駄天に仏舎利を取り戻してもらうようにとアイに勧めます。アイは心得申して候と答え、立ち上がって大小前で後ろを向いて数珠を取り出します。さらに正中に出て正面を向き、韋駄天へ祈りを捧げ、一心頂礼万徳円満釈迦如来と舎利礼文を唱え、「南無韋駄天」と幕方向いて数珠を揉み狂言座へと下がります。

イロヱ出端で後シテの出。
前々からこの登場楽「イロヱ出端」と書いていますが、謡本での表記は「イロヱ」です。こうした性格設定の後シテの出であれば「出端」が奏されるのが本来の形でしょうけれども、わざわざ「イロヱ」と表記されています。しかも実際には、大小太鼓が出端を奏し、笛が「イロヱ」の譜を吹くという独特な形なので「イロヱ出端」とも呼ばれているようです。もっとも笛の扱いは流儀、家によっても異なるようではありますが…
どうしてこういう形なのか、この辺りは素人には分かりかねるところですが、珍しい形なので、本曲の作者に何がしか思うところがあったのでしょう。興味深いところです。

さてシテは顰の面と思いますが、赤頭で、朱地の半切、緑地に金文様の法被。左手に舎利珠を持って登場です。正中まで出て一畳台を見込み、さらに一畳台を超えてワキ座へと進み、袖を被き、姿を隠した態になります。囃子が早笛に変わりツレの出。
ツレ韋駄天は天神の面、黒垂をつけての登場です。装束附けには紅入厚板、白大口ないし半切、側次ないし法被折込とあるのですが、見た目では袷狩衣を衣文づけにしたような感じでした。
この続きはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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