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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

内外詣のつづき

ワキの名乗リの後、三人で道行を謡い伊勢の宮居に着いたと謡ってワキの着キ台詞。「心静かに神拝申さうずるにて候」にワキツレが「尤もにて候」と答えて一行はワキ座へ着座します。

一声の囃子でシテ、ツレの出。先に出たツレは連面、緋大口に白の水衣、木綿襷を掛けた姿。シテは直面に翁烏帽子、白大口に白の狩衣を着けており、巫女と神職の態。舞台に進んでツレが正中、シテが常座に立つと向き合って一セイを謡います。
一セイ、ツレの二ノ句、同吟、シテサシ、同吟、下歌、上歌と謡い、伊勢内宮、外宮の神威を称え、その神慮(かみごころ)に叶おうと思うならば「唯正直を本として 仰ぎて仕え申せとよ」と謡っておさめます。
この謡いっぱいに、シテとツレは立ち位置を入れ替え、ツレはワキ正に、シテが大小前に立って正面を向くと、ワキが立ち上がって声を掛けます。

ワキは当今に仕える臣下と名乗り、勅使として参宮した旨を述べます。シテ、ワキは腰を下ろし、シテは両手をついて勅使の参宮を言祝ぎます。ワキが祝詞を上げるようにと求め、シテは再び両手をついて「畏まって候」と言った後、立ち上がって後見から幣を受け取り、ノットの囃子が奏されるなか、一度、正先まで出てから正中に下がり、下居して幣を振りつつ謡いだします。この間にツレは笛座前に下がって控えます。

シテは答拝して幣を右膝に立て「謹上再拝 高天の原に神集りまして 天の岩戸をおし開き…」と祝詞を謡います。まさに神官の祝詞です。シテが「仰ぎ願はくば祓殿 八百万の神等 聞き入れ納受たれ給へ」と謡って再び答拝すると地謡に。シテは両手で幣を持って立ちあがり、後見に幣を渡して扇を手にするとシカケ開キ。角に出て左に回り「実に君は船臣は水 水よく船を浮ぶなる 此日の本は有難き」の謡に常座へと戻り、シカケ開キ、ワキに向いて二足ほどツメて、囃子を聞きつつ大小前へ進んで下居。地謡がクリを謡います。
「天神七代地神五代 神の御孫の末長く」と謡い出しますが、天神七代は国之常立神から伊弉諾・伊弉冉までの神世七代。地神五代は天照大神から鵜葺草葺不合命までの五代を意味し、その鵜葺草葺不合命の子が神武天皇となるわけです。
続いて下居のままシテのサシ謡となりますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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