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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

松山鏡さらにさらにつづき

子方は、(父には)鏡に母が映るのを見えないのかと「鏡の前に泣き居たり」と謡いつつ鏡に向いてシオリ。さらにワキを向いて、別れの涙も乾かぬうちに新しい妻を娶ったゆえに鏡に母の姿が映らないのだろう「よし父にこそ疎くとも」と謡ってシオリ、地謡が続けます。

地謡のうちにワキは腰を下ろし、子方は立ち上がると鏡の前に進み「底より曇り真澄鏡」と左の手を上げて鏡をさし「我が影に指をさす げに哀れなりさればこそ 稚き身の心なれ」の謡に、上げた手を下ろし、元の座に戻って腰を下ろします。

ワキは正面を向いて「言語道断の事」と独白の態。
この松の山家は女も歯鉄漿をつけず、色も飾らず、鏡なども知らない所。ある時、都に上った際に鏡を買って帰り、姫の母に渡したところ大変に悦んだが、今際の際に姫を近くに寄せ、恋しい時は鏡を見よと言ったのだろう。姫が自らの姿を見て母と思い嘆くのは不愍なことだが、ここは鏡の謂われを語って姫の歎きをとどめよう・・・と語ります。

ワキは立ち上がり子方を向くと「やあ いかに姫」と呼び掛け、鏡は何に限らず物の影を映すものと言って「これこれ見候へ」と子方に寄り、子方を立たせると二人で鏡に寄り、父が立ち寄れば父の影、扇を映せば扇の影・・・と諭します。
子方はワキを向き、「げにげに父の仰せの如く 今こそ斯くとも三吉野の」と謡い出します。ワキが「岸の山吹風吹けば」と続け、掛け合いのうちに、鏡に映った姿のはかなさを謡います。

地謡が続け「子ながらも これほど母に似けるよと」と謡うとワキは腰を下ろして合掌します。「父は涙にかきくれてや」とワキが謡い、地謡が「我こそは曇らすれ 面目なの鏡や」と謡い納めると、ワキが立って子方に寄り、子方を伴ってワキ座に向かい、二人着座します。
囃子のアシライでツレの出となりますが、このつづき、もう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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