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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

翁の面

分からない、分からないと二日もつづけてしまいましたが、せっかく能面のことを書き始めたので、もう少し書き続けてみようかと思います。


最初に特殊な面、翁面の話。
翁の話は以前、数日にわたって書きましたが、やはり「能」というにはあまりにも宗教的儀式なんだろうと思います。


そのハイライトが、大夫が舞台上で面を着けることではないかと思います。
翁の大夫は、白式尉(ハクシキジョウ)という面をつけますが、狂言方の演じる三番叟は黒式尉(コクシキジョウ)という色の黒い面をつけます。


いずれも一般の老人の面とは全く異なった形式、表情で、特に切顎といって顎の下半分が分かれています。
別に分かれていても、声が聞き取りやすいといった効果は感じられないので、おそらくは宗教的な意味があるのではないかと思いますが、これも本当のところはよく分からないようです。


いずれにしても、狂言の中で、例えば「清水」のように「鬼の真似をするので鬼の面を被る」といったもの以外、能楽では舞台上で面をつけるということはありません。
唯一、この翁だけが例外。
これだけでも、翁が「能ではない」ということが明らかになる感じです。


翁では、このほかに特殊な形として、父尉 延命冠者という演出があり、これには父尉と延命冠者が面をつけて登場します。
これも翁系の特殊な面で、一般の能では用いられません。


舞台上で面をいただく大夫の姿は大変厳かです。
面に神が宿って、その面をつける大夫が神の化身としてその場の平安を言祝ぐのでしょう。そして一般の能の面も、これに準じて、面に鬼神や霊が降りると考えられていたのかもしれませんね。

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