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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

藍染川またつづき

左近尉が下がると、幕が上がってワキが太刀持を伴って登場してきます。白大口に褸狩衣、風折烏帽子のワキは一ノ松で「宰府の神主」と名乗ります。このところ余所に出かけていて今戻ってきたと言い、舞台の方を向くと、藍染川に人が集まっているのは何事か、推量するに自分が留守の間に網を引いているのかと言います。
そこでワキツレの太刀持を向いて声をかけ、人が多く集まって網を引いている様子だが、殺生禁断の所であり急いで川から上がるように言えと命じます。

ワキは二ノ松に下がって立ち位置を換え、太刀持が舞台に入って常座から、殺生禁断の所なので上がるようにと声をかけます。
これに左近尉が、網引きではなく人が身を投げたのだと答えると、太刀持ちは左近尉にその由を神主に申し上げるように促し、二人橋掛りに入って腰を下ろします。

どういう人が身を投げたのだというワキの問いに、左近尉は、都から女性が人を尋ねてやって来たが、会ってもらえぬを恨んで身を投げたのだと答えます。ワキは、言語道断、都から遙々下ってきたのに会わぬというのは不心得者だと言い、控えている子供を見てあれはどういう者かと左近尉に問います。左近尉がその身を投げた者の子だと答えると、ワキは子供が手に持っている文を見たいと所望し、見た後は確かに(子を)都に送り届けようと言います。

ワキツレは立って正中に進み、腰を下ろして子方に声をかけ、文を御覧になりたいと仰っている人がいるので、貸して欲しいと言います。子方は母の形見だからと断りますが、御覧になったら確かに都に送り届けようと仰っているので、少しの間だけ文を自分に預けてくれるように言います。

左近尉が文を持ち帰りワキに渡すと、ワキは文を読み上げます。
文には、梅千代への書き置きとして、自分は(捨てられても)恨みはないが、子を思わぬ親のあるべきかと書かれ、自分は大内にあった時は梅壺の侍従、一条今出川の留守もりで、(子の父は)当所での名前は存じないが、在京の時は中務菅原の頼澄宰府の神主・・・とあります。
これを読み上げ、ワキはなんと自分の事と驚きます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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