FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

国栖さらにつづき

シテはワキに向かい、どうしたことかと問いかけます。ワキはよしある御方だが、間近き人に襲われ給い、これまでお忍びで来られたと答えます。ここは下掛宝生流の本来の詞章では、浄見原天皇が大友皇子に襲われてと答えるところでしょうけれども、節のある謡ではなく言葉の部分なので、シテ方に合わせたということだろうと想像します。

さてシテ、ワキの問答で、この二三日供御を近づけていないので、何か供えて欲しいとワキが求め、ツレが摘んできた根芹と、漁翁が国栖川で釣ってきた鮎とを差し上げることとします。シテは言葉を発しつつ背より扇を取り出して広げ、ワキを向いて立ち上がると、続く地謡で、ワキに寄ってワキの広げた扇に魚を移す形。ワキはこれを子方に捧げ、シテはもとの座に戻って下居します。ワキも立って地謡前に座りシテを向きます。

ワキは、供御の残りを尉に賜れとのことだと言って立ち上がり、シテに寄ってシテの広げた扇に魚を戻す形です。
シテは、うち返して賜はらうずるにて候と答えますが、この「うち返して」にワキがどういうことかと問いかけます。シテがそれこそ国栖魚のしるしと言い、「いかに姥」とツレに声をかけると、両手で扇を持ち、この魚は未だに生きているようだと見せる形です。この間にワキは立ち上がって座に戻ります。

シテは腰を浮かせて正中あたりに川を見る心で、この吉野川に放してみようと言い、ツレは放しても生き返らないだろうと答えます。シテは神功皇后が新羅を攻めるにあたって鮎を釣らせて成否を占った故事をひき、この君が再び都に還幸できるのであれば、この魚も生き返るだろうと言うと立ち上がり、地謡が「岩切る水に放せば」と謡い出すに合わせて、正先で魚を水に放した形から、面を使って魚を追い、大小前に下がると、魚が生き返った吉瑞を頼もしく思われよとおさめます。
鮎ノ段と呼ばれる部分ですが、本曲の見せ場の一つで、なかなかに面白いところ。

ここでワキが、追手がかかったと声を上げます。
早鼓が奏されるなか、シテとツレは舟を取りに行き、シテが先に進んで地謡座前に舟を持って行くと立てて子方を中に隠し、舟を被せます。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2541-82b0e9a0

 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-09 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。