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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鷺さらにつづき

太郎冠者の言葉に、主人もぜひその舞が見たいと言い、太郎冠者は舞の支度をすることになります。
後見座で肩衣、半袴の出立から、白い装束に替えて頭に鷺の作り物を載せ、顔には望月の獅子のような覆面で、鷺に合わせて白い布を着け、巨大な鷺のような形になります。
能の鷺では、天冠に羽ばたく鷺が乗っている形ですが、こちらは鷺の首が付いている形で役者自身が鷺の着ぐるみになったような様子。

ここで笛方の杉市和さんが登場し、一管で太郎冠者が鷺の舞を舞います。
この鷺の笛は古くから伝承されていたようで、先に取り上げた田口和夫さんの論文では、元和三年・・・というと1600年代の始めですが、この日付のある藤田流初代下川丹波守の伝書に、鷺の笛の譜についての記載があるそうです。
1987年の復曲の際は、森田流の唱歌をもとに、一噌仙幸さんが作曲をされたとのことですが、今回、杉さんが吹かれたものがそれと同じかどうかは残念ながら分かりません。

ともかくも笛に乗って、太郎冠者が様々に鷺の様子を舞に見せますが、最後に後見座に寄ると、後見が鷺・・・太郎冠者の頸に藁苞に花を生けた形のものを掛けます。
太郎冠者はこれを掛けたまま、再び舞うとワキ座の主人のところに寄り、太郎冠者の土産と言って頸を下げ、主人に苞を外してもらいます。
アド主人は大変に喜び、いて休めと言って留となりました。

今回の上演に合わせて、おそらくは様々に工夫を重ねて形作った一曲と思います。1987年の上演では、太郎冠者は半袴の出立のまま舞を舞ったように見受けられます。録画等を見ているわけではないので、確証はありませんが、そうしたところも今回は大きく演出に凝ったところかと思います。

則重さん、則秀さんご兄弟も大変な熱演で、改元を祝う心を大いに感じる一番でした。
(45分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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