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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

大典さらにさらにつづき

このシテの出から後も詞章はほとんどと言って良いくらい作り直されています。
まあ、もともとシテの謡い出しが「あら有難の神国やな」ですし、シテに続くツレの謡には「わきて明治聖帝の御代に至り 開国進取の国是を定め」などとあり、「天壌無窮の皇運を 扶翼せよとの御志」といった詞章も見受けられるところ。後の世までも演じられるよう普遍性のある詞章に直したということのようです。

シテ、ツレの謡から地謡となり、シテの舞に入っていきます。
もとの本では神舞と指定されているのですが、これまた新たに作られた舞の様子で、極めて早い。神舞をもとに作られたのだろうと思いますが、早くまた手数も多く、力強く新しい時代の到来、新帝の即位を言祝ぐ舞と感じました。
囃子も、大丈夫かと思うようなくらいの早さ、力強さでした。

舞上げるとツレ天女も立ち、地謡で二人の相舞。舞台を二人が何度も廻るような形は、今まで見たこともありませんでしたが、新しい能の形と言ったら良いか意欲的な演出だったかと思います。ちなみにツレ天女の面は節木増だったようで、ツレと言いつつ両シテに近いような扱いだったのかも知れません。
最後はツレが橋掛り、シテが常座に立ち、シテの留拍子で終曲になりましたが、驚いたのはその後で、シテ、ツレにつづきワキ一行が退場した後、一畳台と宮をそのままに、囃子方と地謡も退場したことです。こういう形は初めて見ました。

全編に近く詞章に手が入っていたせいか、そもそも上演が稀なこともあってか、いささか地謡に乱れもありました。またシテとツレが舞台上で廻るうちに、なんだか窮屈そうに見えたり、シテが舞の途中で一畳台に触れたりなど、正直のところ気になる点は多々あったのですが、そうしたものを含めて意欲的な取組として楽しめた、というのが実感です。

ぜひ令和の次の時代にも上演されることを祈りますし、平時でも時々は上演されることを期待したい一番でした。
(50分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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