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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

仲光さらにつづき

シテは上体を起こし「あはれ某御年の程にて候はゞ」と謡い出します。「心に任せぬ口惜しさは候」と面を伏せると、幸壽が「いかに父上」と立って寄り、小鼓方の前に下居してシテに向き、自分の首を取って美女御前と言って主君の目に掛けるようにと言います。

シテは幸壽に向き直り「美女御前に御命に代らうずると申すか」と腰を浮かせ、「さすがに仲光が子にて候」と腰を下ろして正面に向き直り言葉を続けます。
たしかに幸壽の首を取って薄衣に包み夜に紛れて御覧に入れれば、定かには御覧にならないだろうと言い、立ち上がって「御命に代り候へ」と言って幸壽を立たせ階あたりへ。美女丸も立ち上がって角に進み、シテは笛座前で後ろを向いて後見に肩上げしてもらいます。
シテは「時刻移りて叶ふまじと」と言いつつ立ち上がると、「太刀おっ取って仲光は 我が子の後に立ち寄れば」と言いつつ幸壽の後に寄り太刀を構えます。
美女丸が「美女は余りの悲しさに」とシテを止め「泣き悲しみて制すれば」とシオリます。
しかしシテが「なうお主の命に代る事 弓矢取る身の習ひなり」と言う詞で美女丸は下がり、階近くに下居して「悲しやな互に争ふ命の際」と言い、幸壽も階近くに進み出て交互に謡い、シテも交えて地謡に。主君と我が子、仲光も決心がつかず「猛き心にも 弱り果てたる気色かな」の謡に、仲光は下がり腰を下ろします。
子方同士が向き合って謡い、幸壽の「代り申さずは 弓矢の家の名ぞ惜しき」から地謡に。「彼方此方も稚き」と聞いて二人は正面に向き直り、シテは立ち上がると美女丸に寄りますが、面を切って「主君をばいかで手にかけんと」で太刀を抜き、太刀を構えたまま常座に進んで鞘を落とし「我が子ぞと 思ひ切りつヽ親心の 闇討に」で幸壽の後に立って拍子を踏み幸壽を斬る形。直ぐに袖を広げて美女丸を遮る形となり、その間に幸壽は切戸口から退場します。「我が子を夢となしにけり」でシオリ、正中に立ちます。
下掛の「満仲」ではこの後、美女丸が仲光の捨てた太刀を取って腹を切ろうとし、これを仲光が止め美女丸を諫めますが、この下りは上掛にはありませんで、次のアイとのやり取りに移ります。

アイが角に出てシテに向かい、只今の様子を見て落涙してしまったと告げます。
シテはこれを受けて心中を察してくれと言い、美女丸をお供して逃れて欲しいと頼みます。
畏まって候と承ったアイは、美女丸を立たせると、美女丸を諭しつつ橋掛りを進み、恵心僧都のもとを頼ろうと言って退場します。
シテは後見座で肩上げを下ろし、この間に満仲が切戸から出てワキ座で床几に腰を下ろします。

シテ仲光が立ち上がり、満仲へ報告に参上しますが、さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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