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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

江野島 中森貫太(能を知る会横浜公演)

観世流 横浜能楽堂 2019.11.21
 シテ 中森貫太
  漁夫 桑田貴志、辯才天 永島充、十五童子 宮坂唐 宮坂耀
  ワキ 森常好
  ワキツレ 舘田善博 則久英志
  アイ 中村修一
   大鼓 安福光雄、小鼓 幸正昭
   太鼓 林雄一郎、笛 藤田貴覚

江野島もあまり出ない曲で、例の観世流演能統計では輪蔵や飛雲と並んで、平成21年までの60年間に20回の上演、188位となっています。飛雲は宝生や金剛、喜多の各流でも現行曲にしているので、観世以外でも観る機会はありますが、輪蔵や本曲は観世流のみの曲なので、いよいよ観る機会が少ない一番です。
実は、この江野島と12月に観た大社はいずれも初見なのですが、観世銕之丞さんの上演を見逃したという意味でも共通です。江野島は平成28年に銕仙会定期公演で導者の小書付で上演されました。大社は平成24年に国立能楽堂で上演されていますが、いずれも欠席できない会社のイベントと重なってしまい、やむなく断念したものです。昨年、奇しくもこの二番を観ることができたのは、会社を移ったおかげかなどと、なんだか不思議な感じがしています。

ともかくもこの江野島、脇能としては長大な曲で、しかも子方が二人必要だったり登場人物も多く、おそらくはそのあたりが遠い曲になっている理由かと思います。今回は詞章の一部が省略されたりなどで、100分を切る上演でしたが、国立能楽堂の記録では浅見真州さんがなさった時で117分。銕仙会公演での導者の小書付では2時間半近くかかった様子です。
それでは舞台の様子を順に書き記していこうと思います。

地謡、囃子方が着座すると、後見が一畳台を運び出してきて大小前に据えます。さらに紺地の引廻し、朱屋根の大宮が出されて一畳台の上に据えられました。
舞台が落ち着くと真ノ次第が奏されて、ワキ一行の登場です。
褐色に金で亀甲文様の袷狩衣、白大口に風折烏帽子の大臣ワキが先に進み、いわゆる赤大臣のワキツレ二人、朱地の狩衣に白大口、風折烏帽子で続き、舞台に入ると向き合っての次第。
三遍返しの次第を謡い終えると型通りにワキツレが下居、ワキが欽明天皇に仕える臣下と名乗ります。相模国、江野という浦に卯月十日、不思議の奇瑞様々あって島が湧出したので急ぎ見てこいとの勅を受けて、東海道を下向するところと述べます。
これを受けて道行。
東路を進み、鳰乃海を過ぎ、富士の高嶺に月影を見つつ相模国やって来たと謡い、ワキの着きゼリフ。人を待って事の由を聞こうと言い、ワキツレが然るべう候と受けて一同はワキ座に着座します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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