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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

羅生門 粟谷明生(下掛宝生流能の会)

喜多流 国立能楽堂 2019.12.21
 シテ 粟谷明生
  ワキ 殿田謙吉
  頼光 宝生尚哉、保昌 野口能弘
  立衆 則久英志 舘田善博 大日方寛 平木豊男
  アイ 山本則直
   大鼓 亀井広忠、小鼓 飯田清一
   太鼓 林雄一郎、笛 杉信太朗

下掛宝生流能の会、昨年12月の会が三回目。2013年の第一回から2016年の第二回、そして2019年の第三回と三年ごとに開催され、その都度拝見してきました。長年能楽を観てきたなかで、ワキ方への興味が年々強くなってきた感じがしています。
ワキ方について想うところは色々とあるのですが、そのあたりは鑑賞記のあとで、少しばかり書いてみたいと思います。

さてこの羅生門、金春以外の四流が現行曲としていて、例の観世流演能統計でも60年間に13回ほど上演があるようなので、観ることが叶わないというほどではありませんが、そうは言ってもやはり稀曲の類でしょう。なにぶんシテは後半に登場し、ワキの渡辺綱と戦いの姿を見せますが、ひと言も発せず謡がありません。したがって羅生門の素謡にはシテが出ないという、本当に珍しい形。これではシテ方の先生方も積極的に「やろう」とは思わないだろうと想像します。

さて舞台には次第の囃子で頼光を先頭に一同が登場してきます。頼光は宗家宝生欣哉さんの二男尚哉さん、高校一年生とか。続いて保昌、立衆、そして最後にワキ渡辺綱の殿田さん。舞台中央で向き合っての次第謡で、左側の列が頼光、立衆の則久さん、大日方さん、右側の列が保昌の野口さんを先頭に、立衆の舘田さん、平木さん、そしてワキの殿田さんという形です。皆白大口ですが頼光のみ長絹に風折烏帽子、他は掛直垂に士烏帽子の姿です。
「治まる花の都とて 治まる花の都とて 風も音せぬ春べかな」と謡って頼光の名ノリ。大江山の鬼神を平らげてよりこの方、碓井貞光、卜部季武、渡辺綱、坂田金時の四天王などを集めて参会しているが、今日は春の徒然に面々を集め酒を勧めようと思う旨を述べ、サシの謡。一同が続けて謡い「八州の波も音せぬ九重の春ぞ久しき 九重の春ぞ久しき」とおさめます。
ワキが「まづかうかう御座候へ」と声をかけ、頼光がワキ座で床几に腰を下ろし、一同も着座します。酒宴の場となりますが、さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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