FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

羅生門のつづき

一同が着座し、頼光が「いかに面々」と語り出し酒宴の始まりです。
「誠に興も候はねども この春雨の昨日今日・・・」と続け「今日も暮れぬと告げ渡る 声も寂しき入相の鐘」と謡って地謡に。春の長雨の寂しさに、つはものが集まり酒宴を行う様子を謡います。
この間にワキが酒を汲む所作から立ち上がり、まずは頼光の前に座して酌をし、保昌にも酌をして自席に戻ります。
地謡はクセに移り、ワキの上げ端を挟んで、雨夜の物語に座も興じ近くに寄って話に花が咲いたと謡われ、この謡にワキは自席から立ち上がって正中に出、正面を向いて下居します。

頼光が保昌に声をかけ、保昌が答えると、近頃都に何か珍しいことはないかと尋ねます。保昌は九条の羅生門に鬼神が住み着き、日が暮れると人を通さないと聞いていると答え、他の面々もその様に聞いていると相鎚を打ちます。
しかしワキは保昌に、理に合わぬ事を仰るものだと咎め、羅生門は都の南門「土も木もわが大君の国なれば いづくか鬼の宿と定めんと聞く時は たとひ鬼神のすめばとて すませて置くべきか」と言い募り、いい加減なことを仰るものだと保昌を非難します。
保昌は、(頼光の)御前で(自分が)いい加減なことを言ったというのかと怒り、そう思うならば今夜にでも羅生門に行ってみたらよいとと言い放ちます。
ワキは、(保昌が自分を)羅生門まで行くことが出来ない(ような臆病者)と見限ったのか、そう思われるならば(羅生門に行き)しるしを立てて帰ってこよう、と言い立てます。ワキツレ一同が「満座の輩一同に これは無益とささへけり」と謡って、一同が綱を止めようとします。
しかしワキは、保昌に遺恨はないが、君(帝)の為にしるしをいただきたいと言って頼光に向かい、両手突いて願う形になります。
頼光は、たしかに綱の言うように君の御為でもあり、これを立て置いて帰ってこいと言いつつ札を取り出して投げます。ワキは「綱はしるしを賜はりて」と謡いつつ立ち上がって札を取りに行き、一度両手で捧げると左手に持ち、続く地謡で常座から正中へと進んで腰を下ろし「人の心を陸奥の安達が原にあらねども」の謡に頭扇の型。鬼を従えられなければ再び皆に顔向けすることはない、これまでなり、と謡う地謡を聞きつつ橋掛りに向かい、「やたけ心ぞおそろしき」の謡に一度常座で振り返って札を上げ、そのまま幕に走り込んで中入となりました。
さてこのつづきはまた明日に
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/2579-132ac1e9

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-09 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。