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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

二人袴 山本則俊(下掛宝生流能の会)

大藏流 国立能楽堂 2019.12.21
 シテ 山本則俊
  アド 山本則重 若松隆 山本則秀

MUGEN∞能の際に二人袴を観て、本当に久しぶりだったという話を書きましたが、その後一月も経たないうちに再び二人袴を観る機会に廻り会いました。今回はメモも取ってありますので、少しばかり舞台の様子を書いておこうと思います。

舞台には舅の則重さんが、太郎冠者の若松さんを従えて登場してきます。舅は段熨斗目に素袍上下、士烏帽子の出立。太郎冠者は縞熨斗目に肩衣を着け、狂言袴の常の形。
舅は、今日は最上吉日で聟殿が見えるというので準備をするように、と太郎冠者に言いつけて着座します。

すると父の則俊さんが段熨斗目着流しの姿で登場し常座にて名ノリ。最上吉日なので息子を聟入りさせようと言って一ノ松へ。幕に向かって息子を呼び出します。
呼ばれて息子が姿を現します。紅白段着流しで登場してきますが、何をしていたのかという父に、子供と遊んでいたと返事。どうも聟入りしようというにはたよりない感じを漂わせます。
二人して舞台に入ってやり取りになりますが、聟入りせよという父に、何かくれれば聟入りしようという息子。何が欲しいのかと問うと、「弁慶の人形」と「えのころ」が欲しいということで、父は買う約束をします。「えのころ」は子犬の意。
さらに息子は一緒に着いて来てくれと父に言います。父は人を雇って行かせようと言いますが、息子は父でなければ嫌だと言い張り、結局父が門前までついて行くことにします。

身支度をするようにと父が言い、常座で後見が手伝って息子の背に畳んだ袴を括りつけます。
父が先に立って一度橋掛りに出、一ノ松から父が案内を乞います。父が太郎冠者と話している間に、息子は二ノ松あたりで袴を着けようとしますが、うまく袴を穿くことが出来ません。太郎冠者が主人のもとに来訪を告げに行っている間に、父が手伝って袴を着けさせます。
まずは息子が舅に挨拶することになり、舅の前に出た息子は「不案内でござる」と挨拶し、舅が「初対面でござる」と返します。
この時代の挨拶の形のようで、他曲でもこの形をよく耳にします。ともかくも息子が挨拶すると、太郎冠者が、親御様もお見えになっていると主人に告げます。
主人は親御様も呼ぶようにと命じますが、父に「内の者(雇われ人)」だと言えと言われていた息子は、あれは内の者だと言います。しかし太郎冠者が、親御様を見知っていると言い、重ねて主人が親様を呼ぶようにと命じたので、それならば自分が行くと息子が言って橋掛りへと向かいます。

息子は、舅、太郎冠者いずれもから、「太郎冠者が迎えに行く」と言われて断りますが、舅に対する言い方と太郎冠者に対する言い方に違いがあるのも面白いところ。舅にはやや丁寧に、太郎冠者には使用人に対する物言いということでしょう。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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