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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鐘の音つづき

戻ってきた太郎冠者は早速に主人を呼んで、四つの鐘の音をそれぞれに報告するわけですが、またまたそれぞれの鐘の音をもう一度繰り返した末に、建長寺の鐘が一番良いなどと言います。


主人はイライラしながら聞いていて、途中で「あれは何をぬかしおったのじゃ」などと独白。
最後まで聞くと、とうとう怒って太郎冠者を扇で打って追い出してしまいます。


太郎冠者が訳の分からないことを言っている間に、主人がいぶかって独白するという形は、多くの狂言に見られますが、これがなかなかに笑いを誘います。
野村祐丞さんの主人も、さすがに年季の入った芸で味があります。


さて思案にくれた太郎冠者は、鎌倉の諸寺を回った様子を謡にして主人の機嫌を取ろうと思い立ち、謡い舞いますが、結局主人の機嫌は直らず、叱り留めとなります。
この謡い舞いの囃子物がこの曲の見せ所でもありますね。


大藏流では仲裁人が出て、主人に追われて逃げてきた太郎冠者と主人を仲裁しますが、和泉流では、太郎冠者自身が思案をめぐらす形です。まあ、別に仲裁人が出ても、そこで話が展開するわけでもないので、和泉流の形で十分かもしれません。


たしか鐘の音を聞きに回る寺々の名前や、鐘の音真似も、大藏流だと少し違っていたように思いますが、違いがある分だけ、好まれて演じてこられて曲という証拠のように思えますね。
(25分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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