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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

百魔山姥の善光寺参り・・・山姥つづき

まずは、ツレ百魔山姥とワキ従者達の一行が登場します。
小倉健太郎さんのツレですが、紅入唐織の着流し、白の多く入った衣装で若く清楚な印象を受けました。所作、謡いも軽めの感じで、シテ山姥との対比が強調される感じです。


善光寺へ参詣に行こうという一行ですが、越中と越後の国境になる境川へとやって来ます。ワキがこの由を述べて、さてこの地に住む人に道案内を乞う訳です。
私、実は前々から疑問だったのですが、京の都で人気の高い百魔山姥が善光寺参りをするのに、なぜ北陸境川を回っていくのか、どうにも不思議でした。
京都からなら名古屋を経て長野に入っていくのが当然、と思っていたのですが、あらためて日本地図を見てみると、滋賀から琵琶湖沿いに敦賀に出て、金沢、富山と海沿いの道を進んで境川に至り、ここから山越えに入るほうが平坦な道が多そうです。
鉄道や自動車で考えると名古屋回りしか思いつかなかったのですが、歩くということはそういうことかと、改めて認識したしだいです。


さて閑話休題。
境川辺りの人と呼ばれて、アイの野村祐丞さんが登場します。
案内を乞われ、一度は所要が有って案内できないと断りますが、重ねての依頼に引き受けることとします。


上道、下道、上路越えの三つの道の中から、険しいといわれる上路越えを選んで進みますが、途中、にわかに暗くなってきてしまいます。
アイは「あら不思議や」と驚くのですが、今年は山姥をこれが四回目の鑑賞。
間狂言は山本則直さん、石田幸雄さん、大藏教義さん、そして今回が野村祐丞さんと、大藏流が二度、和泉流が二度の鑑賞。
大藏のお二人はここでは狂言らしい演技で、急に暗くなってきたとまさに大騒ぎでしたが、一方、和泉のお二人は能らしい演技で「あら不思議や」と語り、あまり驚いた風を見せません。これは間語りのオチ「山姥とは山に住む木戸」をワキに「木戸ではなく鬼女」と正されたところでも、大仰に感心する大藏流と、さらっと受け流す和泉流という感じで、流儀の違いがうかがえます。
和泉流も野村家系でない場合はどうなのか、また興味が尽きないところではありますが、さて山姥のつづきはもう一日、明日へと

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