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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

同じ蓮の蓮生法師

宝生会別会は能、狂言に加えて仕舞六番。これがまたなかなかでした。
辰巳満次郎さんの敦盛にはじまり、波吉さんの班女、今井泰行さんの黒塚の三番が姨捨の前に。
さらに姨捨を挟んで、田崎さんの女郎花、寺井良雄さんの野守。そして長老 三川泉さんの実盛と豪華な顔ぶれでした。


曲もお馴染みのものが多く、楽しめました。
が、その最初の敦盛。


敦盛はご存知のとおり平家の公達。16歳とも17歳ともいわれる若さで、あえなく亡くなっています。
この敦盛を討ち取ったのが熊谷次郎直実。
一ノ谷の戦いの中、舟に乗ろうとして逃げ遅れた様子の公達を見つけた直実は、これを討ち取って手柄にしようと名乗りを上げます。


公達を組み伏せた直実は、討ち取ろうとしてよくよく相手をみると、まだ自分の息子とも同じほどの若武者。不憫に思い逃がそうとしますが、敦盛は「討て」と命じます。味方の兵も近づいてきたため、泣く泣く直実は敦盛を討ち取ったという敦盛最後の話。


この出来事から、思うところあって出家した直実は蓮生法師と名のり、仏道を成就したといわれています。


仕舞の敦盛は、この能の最後の部分で「終には共に生るべき同じ蓮(ハチス)の蓮生法師、敵(カタキ)にては無かりけり跡弔ひてたび給へ」と謡われます。
蓮生法師の名を元に、見事な詞章に展開していて、私も大好きな一節です。
が「おなじはちすのれんしょうホッし」
そ、そうか、宝生では「れんしょうほっし」って謡うんですね!
観世では「れんせいほうし」です。宝生で観たことなかったかなあ・・・気が付きませんでした。
今日書きたかったのは、実はこの「れんしょうほっし」という読みの話でした。
まだまだ気付いてないことが沢山ありそうです。

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