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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

にぎやかな間狂言・・・絵馬のつづき

シテ、ツレが退場すると囃子が狂言来序になり、アイの蓬莱の島の鬼達が登場してきます。和泉流では末社の神の立ちシャベリが常の形ですが、今回は大藏流なので千太郎さんをはじめ基誠さん、吉田信海さんがにぎやかに登場。
絵馬の謂われを語って、謡い物で宝物を打ち出すという、にぎやかなアイです。


鬼の面をつけ、きらびやかな衣装で三人が登場。
先頭の千太郎さんが肩に大きな槌を担いでいます。面はつけているのですが、背の高さで千太郎さんと基誠さん、吉田さんと分かってしまいますね。
蓬莱の島の鬼が持った三つの宝、隠れ蓑に隠れ笠、そしてこの打出の小槌を打って宝を出そうと、千太郎さんが謡います。
この最後の謡は、狂言「宝の槌」で太郎冠者がすっぱに教えられる謡い物と同じですね。


後場は出端にて後ツレ天鈿女命、後ツレ手力雄命、そして後シテ天照大神が登場します。
シテの天照大神は男神での登場です。


実はこの曲、流儀による違いが大きくて、この宝生流では後シテを男神としていますが、観世流では女神になっています。
たしか喜多流も男神、一方金剛流は女神だったかと思います。・・・金春流はこの曲を現行曲にしていませんね。


男神と女神では随分と違うようですが、この神様が男体であるのか女体であるのかというのは、現代の私たちと中世の日本人とではかなり感じ方が違ったのではないかと思われます。


というのも、例えば三輪は後シテが女神として登場しますが、三輪明神は男神で、だからこそ倭迹迹日百襲姫命との伝説も成り立つわけです。
また葛城も本来男神のはずですが、シテは女神として登場します。こうしたことからみても、どうも神様は男でも女でも良いのかも知れない・・・と、思えてしまいます。


さらに明日につづきます

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