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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

神舞か中ノ舞か・・・絵馬さらにつづき

後シテは颯爽と神舞を舞います。
これは良い舞でした。私が神舞好きというのはありますが、スッキリとした舞で脇能らしい神々しさがあります。


観世流では女神なので、ここは太鼓入り中ノ舞を舞うところ。確かに流儀が違うと全然違います。ツレの両人も観世流なら床几に腰を下ろすところでしょうけれども、下居の形です。
舞上げたシテは、自ら作り物の扉を開き中に隠れてしまいます。岩戸開きの再現という趣向ですね。
ツレの二人が立ち上がって神楽の相舞となりました。二段神楽ですかね。
天鈿女命が御幣を、手力雄命が榊を持つのは観世流も同じですが、天鈿女命が先に神楽のうちの純神楽の部分を舞い、直りの部分は手力雄命が舞うわけで、随分違う演出になっています。
このお若い二人の神楽の相舞もなかなかに良い舞でした。


シテが作り物の中から謡い出し、扉を細めに開けたところに、ツレの二人が手を添えて岩戸開きを表します。作り物を出たシテは常座で拍子を踏んで留めになります。
武田孝史さんは昨年の大会以来ですが、良い能を見せて頂いた・・・と思います。


ところで余談ですが、ワキの勅使の名宣リに「大炊の帝に仕へ奉る臣下なり」とあります。観世の本では「當今に仕へ奉る」となっていますが、両方の流れがあるようです。
この「大炊の帝」ですが「大炊の王」といえば淳仁天皇のこと。孝謙天皇から皇位を譲られ四十七代の天皇となったものの、藤原仲麻呂と弓削道鏡の争いに巻き込まれ、皇位を廃され淡路に流されています。
淳仁天皇の諡号が贈られたのは明治になってからで、長く天皇とは認められていませんでした。


この天皇の名をわざわざ持ちだしたのはどういう由来によるのか、よく分かりません。しかし淳仁天皇は崇徳天皇とともに、明治天皇が孝明天皇の遺志を継いで創建された白峯神宮に祀られており、その白峯神宮が蹴鞠の神様としてサッカーファンなどの信仰を集め、サッカーにちなんだ巨大な絵馬が奉納されているのも、何かの縁かも知れません。
(85分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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