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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

萠の会を観に行く 鸚鵡小町と狂言遊宴、岩船

さる方のご厚意により、本日、萠の会を観に宝生能楽堂へ行ってまいりました。
今回は主催の浅井文義さんが鸚鵡小町をされ、また、常の狂言に代えて「狂言遊宴」という新しい試みが演じられました。
さらに鈴木啓吾さんのご子息の颯矢クンが岩船で初シテを勤められるという記念すべき会。
浅井さんのお父様の三十三回忌ということで追善の形になっていましたが、会場はなんとなく浮き立つような雰囲気でした。


いずれ各曲の解説や個別の鑑賞記も書くつもりでいますが、今のところ、先日の五雲会と、その後の宝生夜能の鑑賞記がまだ終わっていませんので、その後、おそらく来年になってから書くことになろうかと思います。気になったところは今の内にメモだけでもしておこうか、と思っています。


そういうわけで、今日の所は個別の曲にはあまり立ち入りませんが、鸚鵡小町について言えば、思いのほかに面白かったという印象です。
浅井さんなりの解釈だそうですが、あるきっかけから(いずれ鑑賞記の中で書くつもりですが)小町を腰の曲がった老婆ではなく、姥ではあるものの、もう少し若く表現をされていました。
これがなかなかに良かった感じです。
詞章や型付けから考えると、いささか消化し切れていない部分もあったように思いますが、全体としては、悲しい中にも老女の毅然とした姿勢が見えるようで、良い印象でした。


狂言遊宴は、能の一部や、狂言の小歌、さらに鎌倉期に流行ったという早歌などによって構成されたもので、これも細かくはいずれ鑑賞記に書こうと思いますが、とても面白い試みと思いました。
盛久の道行を謡いながら登場してきた一同が、舞台を囲んで宴会のような形で座り、早歌や鞨鼓の舞、小歌など、芸事を交代で見せつつ宴に興じるような構成になっていました。
芦刈の笠の段や放下僧の小歌などを観ていると、能楽大成前の中世芸能を、当時の宴席に同席して楽しんでいるような錯覚を覚えました。


最後の岩船は、シテが鈴木颯矢クン。子方で観たことはありますが、初シテということでおめでたい限りです。
対するワキも宝生朝哉クン。なんと閑先生がワキツレでお出になって、お孫さんの助演。
銕之丞さんの地頭で、囃子方もそうそうたる面々。
こんな風にして、芸というのは伝承されていくのだなあ、としばし感慨に浸りました。


良い機会を得たと、さる方にも感謝しております

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