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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

乱 水上優(五雲会)

宝生流 宝生能楽堂 2006.12.16
 シテ 水上優、ワキ 梅村昌功
  大鼓 亀井実、小鼓 鵜澤洋太郎
  太鼓 麦谷暁夫、笛 一噌隆之


曲は猩々。猩々は酒好きの妖怪ですが、登場した猩々は本来は太鼓入りの中ノ舞を舞います。この中ノ舞に代えて「乱(ミダレ)」という特殊な舞を舞う場合、曲名を猩々乱、あるいは単に乱と称します。宝生では乱だけですね。


この猩々という曲。もともとは前後二場の構成だった思われるのですが、おそらくは切能として長年にわたって半能の形で演じられているうちに、前場が省略されてワキの語りだけになってしまったのだろうといわれています。


石橋も半能で演じられるのが普通ですが、まだ石橋の場合は二場物として演じられることもあり、金春流ではその場合、プロ同士の間で丸能と呼んでいるという話を、以前にこのブログでも書きました。


猩々はもはや前場が演じられることはなく、しかも中ノ舞に代えて乱が舞われる方が普通になっていて、中ノ舞の猩々を観る機会の方が少ないような気がします。
なぜか宝生流の若手は、まず五雲会で石橋を披き、その後に別会で道成寺の披き。そして翌年年末の五雲会で乱を披くというコースを進むようです。


水上さんも昨年三月の別会で道成寺を披き、今年の乱で若手としても一人前ということになるのでしょうね。
おめでとうございます。


さて舞台の進行の方は明日につづきます。

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コメント

宝生だと

こんばんは
半能の形ではないので、いささか不思議ですが、他流だと半能が多いですよね。<石橋
まぁ、宝生も前シテは別の方で、間狂言を入れませんが。前場のあったほうが断然面白いと思います。

そうそう

宝生だと前シテが別の方で、しかも番組ではツレの表記なんですよね。
私、初めて宝生の石橋を観たとき、すっかりこれにひっかかりました。
小書もないのに紅白二人で舞うのか・・・と思い込んだうえに、前シテは当然に後シテと同人と思っていたので、後場になって獅子が一頭しか出てこなかったために、しばし???状態になってしまったことがあります。

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