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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

乱さらにつづき

猩々は地謡との掛け合いで謡を進め、月を見る所作や、波がどうと打ち寄せる様を両手を打ち合わせる形で表現したりなどしながら、舞台を回ります。


そして「声澄みわたる浦風の」というシテの謡に、地謡が「秋の調べや残るらん」と受けて舞に入ります。


本来の形ではここから太鼓入り中ノ舞になるのですが、乱の場合は「乱」という特殊な舞になります。といっても本来の乱という特殊な部分の前後に、中ノ舞に準ずる部分が付いた形なので、まず通常の中ノ舞のように舞い始めとなります。


その後、本来の乱になるわけですが、ここでは酔った猩々が波に戯れる様を表していて、体を深く沈ませたり、特殊な足捌きをみせたり、まさに「乱」という名にふさわしい、変則的な舞になります。
宝生の型自体は、この流儀らしくあまり派手なものではありませんが、一つ一つの型を丁寧に舞われた感じで、好感持てる乱でした。


この乱というのは、猩々ともう一曲「鷺」にもありますが、鷺の乱はなにぶん鳥を表しているので、猩々よりも軽やかな感じです。


乱を舞上げると、シテはワキの方を向き、高風が心すなおであるので壺に酒を満たして返そうと言い、キリの「よも尽きじ」の謡になります。
猩々のキリは仕舞でも良く舞われますが、酒を言祝ぐ目出度い舞です。
年の暮れに目出度く一年を終わるには、やはり猩々でしょうか。


さてこれで水上さんもまた立派に中堅どころとして活躍されていくことになりますね。
今後の一層のご活躍をお祈りしています。
(60分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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コメント

良い舞台でしたね

こんばんは
良いお舞台でしたね~。沢山の舞台を観ているわけではありませんが、水上さんらしい端整な「乱」だったと思います。

本当に・・・

お人柄らしい・・・といっても別にご本人を存じている訳でもないのですが、好感の持てる舞でした。
「端整な」とはたいへん上手い表現をされると、実はあの時いたく感心しておりました。私は残念ながら上手い表現が思いつかず、何を言ったかしどろもどろ・・・

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