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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

経政 大友順(12月宝生夜能)

宝生流 宝生能楽堂 2006.12.20
 シテ 大友順、姥 ワキ 安田登
  大鼓 佃良太郎、小鼓 鳥山直也
  笛 寺井義明


経政もポピュラーな曲ですが、このブログではまだ鑑賞記を書いていませんでした。昨年の秋以来の鑑賞です。
歴史上の人名としては経正が正しいのですが、どういう訳か能では経政と表記していたようです。ただし観世流と金剛流では経正と書いていて、私はどうもこちらの方がしっくりくるのですが・・・


シテ平経正は、幼い頃から仁和寺の稚児となり、御室の五世覚性法親王、六世守覚法親王の寵愛を受けた琵琶の名手です。
この寵愛を受けたというのがいささか意味深な感じですね。まあ覚性法親王にはその道の噂もあるようで、すべて含めてそういうことなのかも知れませんが、それはさておき琵琶の名手であったことは確かなようで、青山という琵琶の名器を渡されていたと言われています。


古来、唐土から伝えられた琵琶の名器は獅子丸、玄象、青山の三つで、そのうち獅子丸は唐土から戻る際に海中に没し、御物として伝えられたのは玄象、青山の二つと言われています。この話は能「玄象」あるいは「絃上」に述べられています(最近では昨年夏に梅若六郎先生のシテで観ました。このブログにも鑑賞記があります)が、この青山を預かっていた訳です。
(ちなみに一説には玄象と絃上は、別の琵琶という話もありますが)


ところで平家は木曾義仲に追われるようにして、都落ちをするわけですが、この際に、経正は仁和寺の守覚法親王を尋ね、青山を預けたことが平家物語に見えます。
大切な琵琶が戦乱で損傷することの無いようにとの配慮だったということでしょう。


平家ははや西海の藻屑と消え、守覚法親王は仁和寺の僧都行慶に管弦講を催して、かの経正を弔うようにと命じます。
これを発端としてこの曲が展開するわけです。その流れはまた明日に

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