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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

経政さらにつづき

シテ、ワキの掛け合いの中に、シテは「不思議や晴れたる空かき曇り、俄に降りくる雨の音」と目付柱の上を見上げる型。ワキがこれに続けて「頻に草木を払ひつゝ、時の調子もいかならん」と続けます。
さらにシテの「いや雨にてはなかりけり、あれ御覧ぜよ雲の端の」を受けて、地謡は「月にならびの岡の松の・・・」と謡い出します。
このあたりから、なんとも言えず良い謡なんですよね。
私、大変好きな謡です。


「第一、第二の絃は・・・」からのクセも名文で調子も良く、何度見ても飽きない曲の一つ。
中に「情(ココロ)声に発す。声文(アヤ)をなすことも、昔を返す舞の袖」と一節がありますが、今は亡き近藤乾三さんの書かれたものを読んでいたら、この「心声に発す」という言葉が好きだと書いておられて、感ずるところがありました。
その話は、いずれまた別の機会に。


さてクセでは管弦講の夜遊の面白さを表している訳で、幽玄の雰囲気の中に謡舞が進みます。が、地謡が「あら名残惜しの、夜遊やな」と謡い、カケリに入ると、修羅の苦しみが俄にやってくるわけです。


その瞋恚によってか、燈火の中に人影が見え、経正の姿かとワキが謡います。


シテは我が身が人々に見えてしまう恥ずかしさに「燈火を消し給え」と謡いキリになります。
自ら燈火を消そうと飛び入り、吹き消した燈火とともに魄霊は失せてしまったと、終わります。燈火に飛び入るところは、火を消そうと飛び入る様が浮かんでくるような足使いの型でした。


あまり深い重みのある曲ではありませんが、キラリと輝く小品で、好きな能の一つです。大友さんのシテもあまり重く構えず、良い雰囲気だったと思います。
(35分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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