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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

シテ方の五流

能楽にはあまり詳しくない・・・という方向けに、能狂言の基本的なことを書いてみようと思っています。本には出ていないような話を中心に書いてみようと思うのですが・・・



シテ方の流儀について・・・



能 羽衣(観世流)なんて書いてある、あの○○流です。
能にはシテ(ま、主役ってところですね)とワキ(脇役なんですが観客代表みたいな位置付けが多いです)、それに鼓や太鼓、笛などの囃子方、そして狂言方など、様々な演者が登場します。



シテ方にも、ワキ方、囃子方、狂言方にも、それぞれ流儀がありますが、今日は○○流の能を見に行った、といえば、それはシテ方の流儀をさします。



シテ方には観世・宝生・金春・金剛・喜多の五流があります。その源流は大和猿楽の四座にあると言われていますが、興味のある方は、入門書などをご覧下さい。



現在、プロの能楽師は1500名ほどで、そのうち1000人くらいがシテ方と言われています。能楽協会が名簿の公開をとどめているので、正確なところはわかりませんが、シテ方の少なくとも半数以上は観世流です。
次が宝生流で200名強と言ったところではないでしょうか。さらに喜多流が続き、金春・金剛はかなり少数の流儀です。



どの流儀も、流儀のメインの演能会を開いていて、観世会、宝生会、金春会、金剛会が定期的に催されています。
喜多流はいささか事情があって、職分(概ねプロの能楽師という意味)全員が喜多会を離れて、職分会として自主的に定例公演を行っています。このため喜多会ではなく喜多流職分会自主公演能と言っていますが、喜多会には宗家だけが残っていて、逆に言えば宗家が職分会から実質的に追放されたような形ですねぇ。



観世流は何しろ能楽師の数も多く、また分家の観世銕之丞家、観世喜之家もそれぞれ銕仙会、九皐会という会を催していますが、そのほかにも家の会、個人の会、様々な会が催されています。また京都観世会や名古屋九皐会のように、地方での会も盛んです。
宝生流は割合最近まで宗家の権限が強くて、個人の会を開くことが出来なかったため、流儀としての会がメインです。東京では宝生会と、若手を中心に催される五雲会が定期的に公演を行っています。
金春流は金春会がメインですが、東京ではこのほかに宗家に連なる若手を中心とした金春円満井会と、櫻間家による櫻間会、そのほか個人の会や若手グループの会などが催されています。
金剛流は宗家が現在も京都に在住のため、金剛会は京都の金剛能楽堂で月例で開かれていますが、東京では年四回、東京金剛会が催されます。
喜多流は家の会、個人の会も盛んですね。



私は学生時代に観世流を習っていた関係から、観能歴は観世流が多いのですが、ここ数年は意識して五流それぞれを観てみようと思っています。
各流、各会の話など、追々、書いていこうと思っています。

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