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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

龍田のつづき

まず大小前に引廻しをかけた宮の作り物が据えられます。
観世では一畳台が持ち出され、小宮はその上にしつらえられますが、この日は一畳台無しの宮だけでした。


続いて登場するワキは、日本全国を巡って六十余州に法華経を納める回国の僧。従僧を従えて登場し、次第を謡った後、奈良から竜田川にやって来て、川を渡って龍田明神に参詣しようとします。


すると幕から呼び掛けでシテが登場してきます。
シテは里の女の様子ですがは古今集の「竜田川 紅葉乱れて流るめり 渡らば錦中や絶えなん」といった歌を引き、竜田川を渡ると神慮に背くことになるからと、渡河をやめるように諭します。
波吉さんの鬘物というのは観たことがなかったのですが、なかなかしっとりとした謡で風情があります。
装束は紅入唐織の着流しですが、この唐織が白地に紅葉柄を散らしたもので、龍田らしいとても綺麗なものでした。


さて不思議なことに、女は明神に参詣するなら川を渡らない別の道を案内しようと、ワキ一行を導き、明神に案内します。
ワキは怪しんで一体何者かと問いますが、これに答えてシテは龍田明神に仕える神巫(カンナギ)であると身を明かし、ワキの一行を明神へと案内します。


ワキは境内にきてみると、冬だというのに神木の紅葉が盛りに色を見せており、これを拝むわけです。


能には季節があるという話を以前に書きましたが、実はこの龍田は冬、十一月の曲。霜月で木々も枯れているというのに、色鮮やかな紅葉の木が一本、これこそ神木ということですね。


さてその後はまた明日につづきます

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