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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鸚鵡小町のつづき

まずはワキが名宣リ笛で登場してきます。
ワキの新大納言行家は、歌道に熱心な陽成天皇の命によって、往年の和歌の名手である小野小町を尋ねることになります。


小町は百歳の姥となって、近江の国の関寺あたりにいるという話があり、行家は帝から小町の境遇を憐れむ歌を預かって出掛けています。帝はあまねく人々から歌を求めたものの気に入った歌がないので、小町に歌を送り、この返歌によっては小町にまた歌を詠ませようとして考えてのことでした。
この経緯を述べたワキはワキ座に着します。
お馴染み宝生欣哉さんのワキですが、やはり随分と格の高い感じでの名宣リとなりました。こういう謡をされると、閑先生にさすがに似ているなあと思う次第。


一声の囃子でシテの小野小町が笠をかぶり杖をついて登場してきます。
ここは百歳の姥の姿であり歩みも覚束ない風情で演技するところですが、一足毎に極めてゆっくりとした運びながら、もう少し若い感じ。毅然とした老女といった態での登場でした。


三ノ松で杖を両手に抱きしばし休息した後、静かに歩みを進めて一ノ松に止まり、昔は芙蓉の花のような身であったものの、今は衰え果てて、杖つかねば歩む力もない老いの身となってしまったと嘆きます。


シテが舞台に入り常座に進むとワキが「小町か?」と声をかけます。
シテとワキは掛け合いを進め、ワキは関寺あたりは閑居するには面白いところと評しますが、これを受けてシテは地謡に従って立ち出でて、関寺あたりから見渡せる名所を教えます。


シテはさらに都路を物乞いしつつ歩く身の上を語りますが、ワキは懐中から文を取り出し帝からの歌をシテに見せようとします。
ところが、シテは「あらありがたや候」とは言うものの「老眼と申し文字もさだかに見え分かず候」と、見えないのでワキに読むように促します。


しかし老眼って言葉は、えらく古くからあるんですね。
いや、いささか老眼の気味でして・・・
このつづきはまた明日に

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