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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

岩船さらにつづき

後シテは日本の龍神。神を敬い君を守る龍神は、宝の船を守護して住吉の秋風に岩船を寄せてきます。
大ノリの地謡に合わせて、龍神のもとに八大龍王が海上を飛行して宝の船の綱を手に巻き、岩船を引き寄せ数万の宝を帝に捧げて千代の御代を言祝ぐという目出度い舞を見せます。


シテ、諷矢クンの船出を祝う目出度い能ということでしょうか。
早笛に誘われるように颯爽と登場。元気いっぱいでまさに走るような登場でした。なかなか度胸あります。こりゃあ大物になるか。
能の観客というのは、そもそも観客としての人口が少ないこともあり、演者との一体感、親密感が他の演劇よりも総じて強いような気がします。
もちろん歌舞伎や現代劇などにも、そうしたファンは少なくないのですが、観客数そのものが違うため、演者と親密と感じている観客の比率は能の方が高いように思います。


次代を担う子供達の初舞台、初シテ、初面も、観客としては一入の思いがありますね。
わずか15分ほどですが、今年最後の観能の曲となり、目出度い気分になった次第です。
ところでキリの部分は仕舞としても良く演じられますが、その昔、学生時代に稽古していた頃の話。
ある人が、この岩船の仕舞を稽古することになり、まずはやってみな、ということで最初の一句を朗々と「はっけんりゅうおうはア、かいしょおにひぎょおし」と・・・
「はっけんりゅうおう!?」


よく見れば、観世の謡本では「八大竜王」の「大」の字に濁点がついています。これ「ダイ」と読めという意味なのですが、確かに「犬」に見えなくもない。
なるほど、思いもかけないことってあるんだなあ、と思った次第でした。
(15分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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