FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

狂言遊宴つづき

萬さんの海道下りに続いては、櫻間金記さんによる早歌「熊野参詣」これが今回の眼目ということですね。
浅井文義さんが助音ということで二人で謡う形でしたが、万蔵さんから「本日は特に見本で」と紹介があり、ここで見所も大笑い。なんとも楽しい雰囲気で続いていきます。


早歌と言っても、さほど早いわけでもなく、まずは能の謡くらいに感じですが、万蔵さんの解説に、早歌以前に流行っていた催馬楽などに比べれば余程に早いのだそうです。
謡に似た感じですが、やはり節使いが違うので金記さんもいささか謡いにくそう。


このあとは粟谷能夫さんが立って簓之段(ササラノダン)を舞い、さらに鞨鼓を舞いました。この鞨鼓で興に乗った形で鵜澤久さんが立ち、鞨鼓を二人で舞う形。喜多と観世と、普段なら一緒に舞うことはあり得ないところですが、これまた大変面白く拝見しました。


最初の道行などでは囃子方の皆さんも謡っていましたが、さすがに鞨鼓などは囃子の出番。このところあまり拝見する機会がないのですが、八反田智子さんの笛は好きでして、鞨鼓もとても良かったと思います。


さらに笠之段、放下僧小歌とつづき、まさに宴席のよう。
芦刈の笠之段や放下僧の小歌はもともと好きな謡ですが、これらは確かに常の謡よりも「歌謡」的な色彩の濃い謡で、笠之段の「風の上げたる古簾」の観世流の節付けなど大変しゃれた旋律ですし、小歌の独特の拍子当たりと節付けは聞いているだけで楽しくなってきます。
私、正直のところ、ずっと昔にこういう席に連なっていたことがあるのではないか、とまあ夢のようなことをふと考えてしまいました。


最後にまた野村萬さんの音頭で鉢叩歌を歌いながら、全員が舞台を廻り退場となりました。
本当に楽しい企画で、ぜひまたこういうものを観てみたいものと思っています。
全部で40分ほど、夢のような時間でした。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

こんばんは。
狂言遊宴、楽しかったです。もう一度再演してほしいですね。

ZAGZAG様
私の方にコメントありがとうございます。
TB宜しくお願い致します。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/313-73c138e7

萠の会 「狂言遊宴」 2006.12.24

「狂言遊宴」 中世の歌舞   於:宝生能楽堂構成・演出  野村 萬    野村万蔵    羽田 昶 企画  浅井 文義 出演者  野村 萬      宝生 閑       野村万蔵     櫻間金記   粟谷能夫    三島元太郎       観世新九郎    安福光雄  

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。