FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

宝の槌のつづき

すっぱは冠者に声をかけ、太鼓の撥を鎮西八郎為朝が鬼ヶ島から持ち帰った打出の小槌だと言って売りつけます。
そして呪文を教え、試しに腰の物を打ち出してみるように勧めます。


太郎冠者が呪文を唱えて撥を打つと、すっぱは自分の小刀を冠者の前に投げ出して「出たは 出たは」と言って囃すので、冠者はすっかり打出の小槌と信じてしまい、小刀と腰に差して撥をもらって帰途につきます。


さて帰宅した冠者は主に宝と言って撥を渡しますが、主はこんなものはいらないと捨ててしまう始末。冠者はあわてて「南無宝」と撥をおしいただき、すっぱの言ったとおりに説明して、腰の物を見せ、これを打ち出した打出の小槌と説明します。


すっぱが太郎冠者に撥を渡す際に、手は洗ったか?と問いますが、太郎冠者が主人に渡す際も同じ問答を繰り返します。こうしたちょっとしたところにおかしさが出てくるように思いますね。


主も、それではと信じ始め、試しに馬を打ち出してみようということになります
が、しかし呪文を唱えて打っても馬が出てくるわけがありません。
冠者は焦って、馬の足を八本にして出そうなどといい、そんな必要はないと主人に言われて打ち出しますが、何も出てきません。今度は後先に頭をつけて出そうなどと言って時間稼ぎをしようとしますが、主は普通の馬を出せと言い張る始末。さらに口のない馬にしようなどと繰り返しますが、いずれにしても馬は出てきません。


冠者はそれでは打ち出すから乗り留めてくれと言って小槌を打ちますが、主は冠者を馬かと思ってうしろから押さえて大騒ぎとなります。


最後は困った冠者が「おっつけ馬も出ようが、主が立身して普請をする瑞相に、番匠の音がかつたりかつたり」と落とし、主が「それこそめでたけれ」と受けて留めになります。


末広がりと同じように展開しますが、末広がりが最後まで脇能としての目出度さを強調して終わるのに対し、後半は目出度さよりも笑いの度合いが強調された感じの曲ですね。
(30分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/318-bae4dfb6

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。