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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

橋掛りの効用・・・能舞台の話つづき2

能の面白さに、思いの外大きな影響を持っているのが橋掛りではないでしょうか。



歌舞伎の花道ほどではありませんが、遠い道のりを表したり、あるいは舞の途中で舞台だけでなく橋掛りまで使うことで、舞に劇的な広がりを持たせたり、使い方によって大きな効用があります。



建礼門院徳子を主人公とする大原御幸では、シテの女院(徳子)と阿波の内侍、大納言の局の三人の尼が、橋掛りを使って立ち並ぶ姿が、まるで一幅の絵のような効果をもたらしています。
また翁のはじめ、太夫を先頭に進んでくる一行が、橋掛りまでずっと並ぶ姿も趣深いものがあります。



橋掛りは、独立した建物である能舞台に、楽屋から出て行くための便宜的なものが起源だったのでしょうけれども、その価値を活かす方向に能の演出が進んできたということだと思います。
もっとも古い時代には、まさに楽屋から出てくるための通路であったため、舞台奥側、松の絵の描かれた鏡板の方に橋掛りが作られていたものもあったようですし、また橋掛りが舞台の右側、逆勝手になる場合もあったようです。



上座・下座による立合の形が現在でも行われている黒川能では、左右に橋掛りがある形の能舞台が用いられるようです。
この黒川能というのは山形県鶴岡市の旧櫛引町地区に数百年にわたって伝えられてきたもので、現在の五流とは異なる古い時代の能の姿を伝えているといわれています。
残念ながら黒川能を見たことは無いのですが、いずれこの黒川能についても書いてみたいと思っています。

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