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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

弱法師のつづき

名ノリ笛で素袍姿のワキ左衛門尉通俊が従者を連れて登場します。
人の讒言によって我が子の俊徳丸を追い出したものの、憐れに思えて天王寺で七日間の施行をすることとし、今日も施行を行うと述べてワキ座に着きます。
間狂言は天王寺あたりに現れる弱法師という盲目の物乞いの話をしますが、施行の触れをするように命じられ、舞台中央で触れを行い切り戸口から退場します。


するとシテ弱法師が杖をついて登場し、橋掛りを進んで二ノ松あたりで一セイ、サシと我が身の不幸を謡います。
足の運びがいかにもヨタヨタと盲目の風を出していました。シテは謡いつつも舞台に入り、シテ柱を杖で一叩きし天王寺の石の鳥居かと、シテ柱をすり抜けるように常座に進みます。


ワキはこれこそ話に聞いた弱法師かと、シテに問いかけて、シテ、ワキの問答にと展開していきます。
梅が咲いており、この花を巡っての掛け合いでは高砂の詞章を引いて、花を袖に受けるもさながら施行と謡が展開していきます。


こうした謡曲の詞章の展開を聞いていると、日本語、日本文学の奥の深さのようなものをつくづくと感じます。
中学だったか、高校だったか、初めて隅田川を謡曲として読んだときに、つづれ織りと言ったらいいのか、言葉が織りなす面白さに引き込まれてしまったことを思い出します。


さてこの後、クリ、サシ、クセと天王寺の縁起が語られますが、クセは居グセ。ずっと座したままで、最後は合掌して留める形になっています。
このクセが終わると、ワキは我が子と気付いたものの、人目もあるので夜になってから高安に連れて帰ろうと述べ、シテに対しては「日想観の時節なり。急いで参らせ候へ」と呼び掛けます。
この日想観のくだりは弱法師のハイライトの一つ。このつづきはまた明日に

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