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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

二人静さらにつづき

ツレは大小前に進み、シテは常座に立って、向かい合って義経一行の顛末を謡います。さらにクセを相舞し、義経主従が吉野山からさらに奥地へと逃げ延びていった話が展開していきます。


静は捕らえられ、心ならずも頼朝の前に引き出されて白拍子の舞を舞った訳ですが、その時と同じ和歌「しずやしず・・・」と謡って序ノ舞の相舞になります。
完全に揃うという訳ではありませんでしたが、息の合った舞で、情趣深く拝見しました。
序ノ舞は最初、ツレが大小前、シテが常座で舞い始めますが、途中で一度立ち位置が入れ替わり、さらにもう一度入れ替わってもとの立ち位置に戻ります。
序ノ舞を舞い上げて「思いかえせばいにしへも」と大ノリの謡になりますが、ここでシテはツレに寄り添って、その肩に左手を乗せるという印象的な型があります。二人はさらに跡を弔ってくれるよう頼んで終曲。


この二人が序ノ舞を相舞するというのは、本当に難しいと思います。
現行では宝生流ではこの曲を演じませんが、なんでも十六世宗家九郎友栄の時に、名手が二人揃うことは無い、として廃曲にされたのだそうです。


いつぞや六平太藝談を読んでいましたら、この二人静の話が出てきまして、まず心得として平に舞うこと、乗って舞ったら揃わなくなってしまうという話。
さらに三十遍も舞うと揃うようになるが、見て合わせようと思っても見えないので、乱拍子のように呼吸をうかがうしかない。自分は日に三度、八十遍もやったので、最後は外れようもなくなってしまった・・・と、そんな話です。


名手が二人揃うことはないので廃曲にしてしまったという話も、八十遍も繰り返しているうちに外れなくなってしまったという話も、名人といわれた人っていうのはスゴいもんですね。
(75分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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