FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

高砂さらにつづき

幕政時代、正式な能の会では翁に続いて演じられる脇能は高砂が第一となっていたのだそうです。
そうした意味でも神事としての要素が強い曲ですが、そのわりにというか、思いのほか特徴的な型が何カ所かにあります。


クセの前半は居グセの形で、じっと座して謡を聞かせるかたちですが、途中から立って上げ端のあとでは杉箒を使って落葉をかき寄せる型があります。
かき寄せても、さらに落葉が尽きぬことを表すように、かき寄せた手元から梢を見上げる気持ちで正面を見据えます。
たしかにシテの視線の先には、松の枝が見える感じです。


また中入りでは流儀によって型が異なり、観世では追い風に任せつつと水衣の両袖を広げあたかも帆が風をはらんだような形となりますが、この日は一度幕の方を見込んで常座に進み常座でヒラキ、その後はそのまま静かに退場しました。
各流、それぞれに型には微妙な違いがありますが、それにつけてもなかなか楽しめるようになっています。


後ジテは若き男神、気持ちの良い運びです。
神舞の直前「二月の雪、衣に落つ」のところでは、金春流と似た型で、大小前で左袖を広げて上を見回し、雪を衣に受ける形。これはいいですね。
翁付きの脇能らしい舞でした。


脇能と言われるジャンルの能には四十曲近い能があり、後シテとして登場する神が真ノ序ノ舞を舞ったり、楽を舞うものなどもあって、かなりバラエティがあります。が、私としては神舞を舞う高砂の類が最も好きな部類。
たぶん黒垂に透冠、狩衣に大口で登場する若き男神が、颯爽と舞う神舞自体が好きなんだろうと思います。
(85分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/346-b1faa2eb

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。