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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

経正(替之形)岡久広(第47回式能)

観世流 国立能楽堂 2007.2.18
 シテ 岡久広 ワキ 福王茂十郎
   大鼓 大倉三忠、小鼓 観世新九郎
   笛 一噌幸弘


十二月の宝生夜能での「経政」以来、あまり間をおいていないのですが、流儀も違い、またこちらは替之形の小書つきなので、そのあたりの違いを観るのも楽しいかと思っての鑑賞でした。


まず名宣リ笛でワキの行慶僧都が登場し、経正を偲んで青山の琵琶を供え管弦講を行うと述べます。これは基本的に変わりませんね。


続いてシテの登場となります。
本日の装束は、長絹を右片袖を脱いで着け、淡黄といったら良いのか薄い黄色の色大口に、面は十六か敦盛でしょうか若き貴公子の顔立ち。先日の宝生夜能のときと同様の形ですね。
この能、面は流儀によってシテによって実に様々ですが、まあ子供さんが直面で演じる場合は別として、大きく分けると敦盛などの面を使い少年として描く場合と、中将などを用いて壮年の武将として描く場合の二つに分かれます。
また装束も単法被の場合もあれば、長絹を用いる場合もあります。単法被は能の装束の約束事として甲冑姿を表すことになっています。一方の長絹は女の舞装束によく用いられる優雅な上衣ですから、単法被の場合は武将としての、長絹の場合は公卿としての性格をより重視するということでしょうか。このあたりはまさに曲の解釈の問題ですね。
今回は若年で亡くなった貴公子としての経正を演じようという趣旨でしょう。


観世流の装束附けでは、面は中将か今若(童子、慈童にも)となっているので、成年の男子として描くのが本来の形、そうでなければ童形とするのが選択肢ということで、十六の面は替之形だからということかもしれません。


いずれにしても装束をどう選ぶかによって、全体の雰囲気が違ってきます。
このあたりは能の面白いところで、制約が多く様式化しているだけに、面や装束のちょっとした変化が大きな意味を持つということですね。
明日につづきます

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