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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

祝言・・・五番立てのつづき2

翁に始まって、能五番と狂言四番が交互に演じられ、最後の五番目物、切能で一日の能が終演となります。

切能は鬼と書きましたが、若干の例外はあるものの、多くは鬼神や妖怪などを主人公にした能です。切能は一日の締めくくりですから、猩々のように目出度い妖怪であればそのままでも良いのですが、最後に変な鬼の話では縁起が悪い。ということで古くは祝言能、神能の後半分が演じられたりしたようです。

その祝言能がだんだん省略されて、附祝言ということで祝言能の代わりに、高砂や嵐山など祝言曲の一部分が謡われるようになりました。

通常は高砂の最後の部分「千秋楽は民を撫で萬歳楽には命を延ぶ。相生の松風颯々の声ぞ楽しむ、颯々の声ぞ楽しむ」が謡われることがほとんどです。が、その日既に高砂が演じられていた場合などには、嵐山の「光も輝く千本の櫻、光も輝く千本の櫻の栄ゆく春こそ久しけれ」などが謡われることもあります。
要は祝言能の代わりですから、養老や猩々など、祝言能とされる曲の小謡なら基本的には問題ないわけです。

現在では五番立ての能会は滅多にありませんが、通常の演能会でも基本は五番立てに沿った形になっているので、最後が目出度くない曲の場合などは、附祝言を謡う場合がありますね。

宝生流では「五雲」という独特の祝言小謡がありこれを謡うこともあります。私は一度しか聞いたことがありませんが、「謡うも舞うも宝生の 流れ久しき栄えかな」という、きっと宝生を習っておられる方などは、誇らしい気分になれるのではないかと思える謡ですね。
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