FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

左近三郎のつづき

まずはシテの左近三郎が登場します。
折烏帽子にたすきで肩を取った掛素袍姿。括り袴で弓を肩に矢を手に持って、猟師の出で立ちです。
これから狩に行くと述べて舞台を回り、狩へ急ぐ形。


するとアドの出家が傘を肩に登場します。吉次郎さんのアドは飄々とした味を出していて武張った左近三郎との対比が面白い。
アドはシテのと問答の中で宗旨を聞かれて禅宗と答えますが、悪坊のアドも禅宗で、やはり肩に傘を担いで登場してきます。似た形ですね。


シテは狩の門出に見たくもないものを見てしまったので嬲ってやろうと、出家に近づき強引に道連れになってしまいます。
出家に対し、魚を食うか、内儀はあるか、などと問いかけ、その度に弓に矢をつがえて出家を脅して無理矢理に肯定の返事をさせて嬲ります。


さらに自分を檀那に取ってくれと言いますが、出家は殺生をする狩人は駄目だと断ってしまいます。ここから宗教問答のようになり、シテは達磨大師の説を説いたりアドがこれに応じたりなど様々に言葉を交わします。
この掛け合いは年季の入った演者でないと、なかなか味が出ない気がしますね。


様々に言い合う後に、シテは坊主を射て出家になろう、と弓に矢をつがえて構えますが、出家は古歌を引きながら見事にこの問答をやり過ごします。
いつか二人は意気投合してしまい、三郎が我が家に出家を誘い、連れだっての退場。


猟師が出家の機転で発心に至るという話。
昨日も書いたように、悪坊にも通じる出家話ですね。
(15分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/361-2e9d4c62

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。