FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

茶壺 野村萬(第47回式能)

和泉流 国立能楽堂 2007.2.18
 シテ 野村萬
  アド 野村扇丞 野村万蔵


茶壺を背負った男が酒に酔って道で寝込んでしまうと、通りかかったすっぱがこれを自分のものにしようと算段する話。
いずれも自分のものだと取り合いになりますが、所の目代が裁きに入ります。


取り合いするものを目代が裁きに入る形は、狂言では割合よくみられるもの。
目代が片方の味方をして、一緒に追い込まれる展開や、この曲のように「中から取れ」と言って、目代が取っていってしまうものもありますね。


この「奪い(バイ)あふものは・・・」あるいは「論ずるものは・・・」というのは、中世ではよく知られたことわざだったようですが、もともとの意味としてはどういうところだったでしょうね。


さて舞台の方は、まず茶壺を連尺で背負ったアドの男が酒に酔って小謡を謡いながら登場するところからはじまります。扇丞さんの人の良さそうな雰囲気が、いかにも欺されそうな感じに見えます。
良い機嫌で酔った男は、休んでいこうと正中で地謡座の方を向いて横になってしまいす。この時に茶壺に模した鬘桶に付けた連尺の左肩のみを外し、右肩はそのままに寝るところがみそ。


程なくシテのすっぱが登場し、寝ている男を見つけて起こそうとします。が「熟柿臭や、熟柿臭や」と酔っているのに辟易する風。
シテの萬さん、いかにも酒好きそうな雰囲気でして、その萬さんが「熟柿臭や」と言うあたりにまたおかしさがあります。
見れば寝ている男はなにやら荷物を背負っている様子。ちょうど良いものを見つけたと持って行こうとしますが、片方の連尺には寝ている男の肩が入ったまま。そこで外した方の連尺に左肩を入れて男と背中合わせに寝てしまいます。
さてこのつづきはまた明日に

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/366-82c23189

 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-12 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。