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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

茶壺のつづき

目を覚ましたアドの男は、知らない男が連尺の片方に肩を入れて寝ているのにビックリ。さっそく茶壺の取り合いとなってしまいます。


アドの男は「出会へ出会へ」と大声で呼び、これにこたえて所の目代が登場してきます。
目代はまず茶壺を預かったうえで、何をもめているのかと尋ねます。


これに答えて、アドの男は主人の言いつけで栂尾に茶を詰めに行っての帰り、酒に酔って道に寝込んでいたところ、見知らぬ男が来て、外した方の肩に自分の肩を入れて茶壺は自分のものだと言い出したと、ことの子細を語ります。


ところがこの一部始終をシテのすっぱが盗み聞きしていて、目代が今度はおまえだと問いかけると、寸分違わず同じ返答をします。


これでは判別がつかないので、目代は茶の入日記(イレニッキ)を言わせることにします。
男は仕方を交えながら、入日記を謡い舞いしますが、今度もすっぱは盗み見していて、すっかり真似る始末。
それでは、と目代は二人相舞にせよと言いますが、アドの男の真似をしながらシテのすっぱも相舞を続けます。
この微妙な遅れ方がシテの腕の見せ所。この一曲のハイライトでしょうね。この曲も何度か見ていますが、萬さんのこのあたりの呼吸はまさに見事なもの。少し遅れながら、節目節目では合わせ、アドの男が調子を外させようとするのにからくもついていく様は絶妙でした。


さてなんとか相舞も終わり「さてどうか」と詰め寄る二人に、シテは「昔より、論ずるものは中から取れ」というからと、自らが茶壺を持って逃げてしまい、二人が追いかけつつの退場となります。
(25分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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