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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

巴 寺井栄(観世会定期能)

観世流 観世能楽堂 2007.03.04
 シテ 寺井栄、ワキ 高井松男
  アイ 吉住講
   大鼓 守家由訓、小鼓 幸信吾
   笛 中谷明


ようやく2月の式能の鑑賞記を終えまして、今月初めに観た観世会定期能の鑑賞記に移ります。


巴は昨年9月の金春流山井綱雄さんの演能を観て以来半年ぶり。
どうも以前はあまり好きな曲ではなかったのですが、昨年2月の閑能会で関根祥人さんの巴を観てから、いささか考えが変わりまして、シテを演ずる能役者が巴という女性の何処に焦点をあてようとしているのか、もう少し観てみようと思っています。


さて囃子、地謡が着座すると、次第の囃子でワキ僧とワキツレの従僧が登場してきます。木曾の山中に住む僧で、都へ上る途中に近江国粟津原にたどり着いたという設定。着流しの旅僧姿です。
義仲にちなんで木曾の住人を持ち出し、さらに義仲終焉の地である江州粟津原に場面設定を持ってきた訳ですね。
ワキは高井さん、趣ある謡でした。次第から名ノリそして道行と謡いワキ座に着します。しかしながら、ワキツレに則久英志さんが出ていまして、私としてはついつい則久さんに注目。隠れファンでして・・・
余談ですが観世の謡本では、名宣リ笛で登場したワキの名のりには「名宣」と、次第などで登場したワキが謡の後で名のるときは「名ノリ」と表記してあります。ちょっとした使い分けですね。


さてワキが落ち着くと、アシライの囃子でシテが登場してきます。
サシの謡「面白や鳰の浦波静かなる、粟津の原の松陰に、神を齋(イオ)ふや祭事。げに神感も頼もしや」と謡ってシオリます。
この登場の際に扇を持って出る場合、数珠に榊を持って出る場合とありますが、本日は何も持たずに登場。
この謡、文言から言えば泣くような意味はありませんが、にもかかわらずシテが涙を見せる訳で、不審に思ったワキがその訳を問いかけることから話が展開していきます。


このつづきはまた明日

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