FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

狂言 入間川 野村万蔵(観世会定期能)

和泉流 観世能楽堂 2007.03.04
 シテ 野村万蔵
  アド 野村扇丞 野村萬


この曲の鍵は「入間様(イルマヨウ)」という言葉使い。言ってみれば逆さ言葉で、武蔵国入間のあたりで流行っていた遊びらしく、わざと反対の意味の言葉を使ったりするもの。道興准后という人が15世紀の終わり頃に著した「廻国雑記」という書物にも「惣じて申しかよはす言葉なども、かへさまなることどもなり」とあって、都の人にも有名だった様子です。


この入間言葉をテーマに、都から東国方に帰国する大名をシテとして作られた曲。
まずは大名が太郎冠者を従えて登場し、長々と在京して訴訟していたところ、ようやく叶って安堵の御教書をいただき、さらに新知を拝領したうえに、国許へのお暇までいただいたと述べて、太郎冠者を呼んで共をいいつけて東へ下る形になります。
この間、大名、太郎冠者に続いて登場してきたアドの男は出し置きの形で笛座前に着しています。


シテの万蔵さん、いつになく重々しい雰囲気。「遙か遠国の大名」という名のりも相当に武張った感じです。
太郎冠者の扇丞さんを従えて東国に下る途中も「不奉公で手討ちにした者もあり」などと大名の性格を示すような詞もあって、その後の伏線となっている感じです。


さて大名と太郎冠者は舞台を廻りながら、正中で目付柱の先に遠く富士を眺める風を見せたりなど道行となり、橋掛りへ入って二ノ松あたりから戻ってくると一ノ松あたりで「大きな川へ出た」ということになります。


ここでアドの入間の男が立って名のり、所用で川向かいへ出掛けようとするといってワキ座に出ます。この男の姿に大名が呼び掛けたところから、狂言らしい展開となります。
このつづきはまた明日に

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/375-0ad0b78e

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-06 | »
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。