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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

忠度 三川泉(宝生会月並能)

宝生流 宝生能楽堂 2007.03.11
 シテ 三川泉、ワキ 宝生閑
  アイ 山下浩一郎
   大鼓 亀井忠雄、小鼓 住駒幸英
   笛 中谷明


四月に入ってしまいましたが、未だ三月の観能の記録。
本日から11日の宝生会月並能の鑑賞記に入ります。


まずは宝生流の長老、三川泉さんのシテで忠度。
忠度は昨年の七月に金春の井上貴覚さんの演能を観て以来ですが、下掛りのかつお若いシテの演技との対比もあり、興味深いところ。


まずはワキの登場ですが、角帽子に着流しの旅僧姿でワキツレの従僧を連れての登場です。まず次第を謡った後、自らは藤原俊成に仕えていた者だが卿と死別し出家した旨を名のります。さらにサシ、下歌、上歌と西国行脚の道々を謡い、須磨の浦に至ったと着座をするわけです。


このところ宝生閑さんの舞台を拝見していて、あらためて見事だなあと感じることが少なくありません。
ワキ方ただお一人の現役の人間国宝ですし、あたり前といえばそうなのかも知れませんが、微妙な謡の間や声の張り方、抜き方、ちょっとした所作に、ハッとすることがあります。ワキですから謡にしても所作にしても、そんな違いが出ようもなさそうなのですが、やっぱり全然違うんです。


そして前シテの出。無地熨斗目着流しに水衣、浦の老人の体ですが、なにやら由ありげの様子。右手に杖をつき左手には小枝を持っています。
サシの謡の後、山陰の一本の桜に持ってきた小枝を捧げます。


各流とも桜の作り物は出しませんので、桜の木があるつもりで枝を置く形になります。この位置は流儀によって様々で、正先に置く流儀もあり、昨年の金春流井上さんのときは目付柱に近いあたりでしたが、この日は常座から二、三足進んだあたりに下居して、枝を置いての合掌でした。
この桜の木は亡き人のしるしということで、ワキ僧たちとの問答になります。
さてそのつづきはまた明日に

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