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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

胸突 野村万蔵(宝生会月並能)

和泉流 宝生能楽堂 2007.02.11
 シテ 野村万蔵、アド 小笠原匡


私が知らないだけなのかもしれませんが、この曲、あまり上演されないと思うんです。
このところ東京では万蔵さんが何度かされている程度ではないでしょうか。


借金取りを巡る話で、借り手がいかにそれを逃れようとするか、とまあそのあたりが見せ所なのですが、シテの借金を返さない男にアドの貸し手が返済を迫る前半は、かの八句連歌と似たような話です。


そのあとが、胸を突かれて痛いという騒ぎになるのですが、八句連歌と比べるとちょっと単純ですね。
このあたりで、上演が少ないのかもしれません。融と須磨源氏のような関係かも。


さて、まずはアドの貸手が登場し、借手のところへ借状を持って返済を求めにやって来ます。
小笠原さんのアドですが、長裃の姿で「万蔵と申す者」に金を貸したとが返さない。「使いを遣わせば、さんざんに悪口を言い、あまつさえ打擲する」始末なので、いよいよ自ら借金取りに出掛けてきたという次第です。


シテの借手は出し置きの形で出ています。
アドがやって来て案内を乞うのですが、あれは確かに「小笠原匡殿」・・・別な曲の時も書きましたが、狂言では役名が決まっていない場合、演者の名前を使うことが普通。でも一般的な演劇の感覚から言うと、ちょっと不思議な感じですよね。
ともかく、シテは貸し手の取り立てに会っては面倒と、居留守を使うことにします。
さてこの二人の問答は明日につづきます。

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