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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鬘物

女といっても、生身の女性ばかりではなく、草木の精なんていうのもありますが、基本は女性を主人公にした舞中心の演目です。

観世流の場合は、全210曲の現行曲のうち32曲ほどの演目が鬘物に分類されていますが、羽衣や熊野、野宮、井筒など人気曲が多く、これこそ能の神髄といったとらえ方もされたりします。
しかしながら、本当に能らしい能であるだけに、初心の方には正直のところあまりお勧めできません。特に、太鼓の入らない序ノ舞が舞われる曲を本三番目物といって、まさに幽玄を感じさせる曲が多いのですが、要するに動きが緩慢でぼわーっとした印象の曲が多いんですね。

杜若や胡蝶など、草木などの精が主人公という曲に至っては、とりたててストーリー性があるわけでもなく、正直のところ「だからどうなの」という話です。
もちろんそこにこそ、世阿弥など先人が能に求めた美の極致があるわけで、これを楽しめれば最高です。
中には「前世の契り浅からぬ」人もいて、こうした曲を初めて観てもいきなり能の虜になってしまう方も無いわけではありませんが、そうは言っても、一般的にはなかなか理解できにくいもの。
できればもう少し動きのある曲をお勧めします。ゆったりと演じられるだけに、一曲の上演時間も長目のものが多いんですね。

大原御幸に至っては、舞も無いし、いわゆる所作事も無いのに2時間近くかかります。
ある大原御幸の演じられた会で、割と能を観ることには慣れておられると思える初老の男性二人が休憩時間に「なんであんな曲をやるのかねぇ」「動きがなくてなぁ」と話しているのを聞いたことがあります。
でも、本当は面白いんですけど・・・ねぇ
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