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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

誓願寺 大坪喜美雄(宝生会月並能)

宝生流 宝生能楽堂 2007.03.11
 シテ 大坪喜美雄、ワキ 工藤和哉
  アイ 小笠原匡
   大鼓 佃良勝、小鼓 亀井俊一
   太鼓 大江照夫、笛 藤田朝太郎


五流にある曲ですが、一節に世阿弥の作とは言われているものの本当のところは作者不詳というところでしょうか。
そもそも誓願寺というのは京都、新京極にある浄土宗の名刹で、現在では浄土宗西山深草派の総本山になっていますが、このお寺、女人往生の寺として古くから女性の信仰を集めていたようで、清少納言が当寺で剃髪して尼僧になったと言われているそうです。
また和泉式部が娘の小式部内侍に先立たれた後に、この寺に詣でて四十八日間参籠し、念仏三昧に入って霊夢により女人往生の信仰を得たとも伝えられています。


女人往生に関して、柳田国男はこの誓願寺が熊野比丘尼の養成所のようになっていたとの説を唱えていたようで、そうだとすると、この寺と熊野との関係も推測できるところですね。


誓願寺は飛鳥時代の創建と言われていますが、その後、法然上人に譲られて浄土宗の寺となり、その法然上人の高弟である善慧房証空(ぜんねぼうしょうくう)上人が守って、西山派のもととなったということですが、証空上人の孫弟子にあたるのが一遍上人。


これでこの能の登場人物である和泉式部と一遍上人、そして舞台の誓願寺と熊野が結びつくことになります。


しかし現在の誓願寺は新京極、ここって修学旅行などでもお馴染みの繁華な街。お土産を買う場所的な印象なのですが、京都の町も千年の都ですから、大きく変化してきたというとこですね・・・
能の展開は明日につづきます

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