FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

誓願寺のつづき

まずはワキの一遍上人とワキツレ従僧が登場してきます。
工藤さんも一遍上人ということで、一段格が高い雰囲気を出していました。装束も小格子厚板に白大口、銀鼠のような色の水衣に数珠を持ち、着流し僧よりもかなり格が高い感じです。
ワキは熊野本宮で六十万人決定往生の札を弘めよとの霊夢により都へ上ると述べて、道行を謡い、都、誓願寺に到着します。
ワキ座で床几に腰を下ろし貴賤の人々の集まる寺内の様子を賛嘆していると、前シテの女が登場してきます。


いささか珍しいのは、シテが登場すると直ぐにシテとワキ掛け合いの謡になってしまうこと。シテの詠嘆や独白は無くいきなり掛け合いというのは、ワキが一目で、シテを群衆の中でも特別な人物と認めたということなのか、いささか考えさせられるところです。


掛け合いから地謡へつなぎ、シテはワキの前までするすると進んで下居し、往生の札を受け取ります。
シテは正中に戻ってワキに向って下居し、札には「六十万人決定往生」とあるが、六十万人しか往生できないという意味かと問います。


ワキが答えて言うには、この六十万人は、熊野での霊夢にあった四句の文の、それぞれの句の最初の文字を連ねたもので、その四句とは「六字名号一遍法、十界依正一遍体、万行離念一遍証、人中上々妙好華」であると説明し、弥陀の教えは十方世界を遍く照らすので六十万人などと人数を限ることはないと述べます。


シテはこの詞に安堵したと言い、地謡のうちに念仏を讃え、佛と上人と一体に拝むと申し述べます。そして上人に、昔から「誓願寺」と打った額を、上人直筆の六字の名号に変えることをご本尊のお告げと言い、自らは和泉式部であると身を明かして姿を消してしまいます。
ここで中入り
このつづきはまた明日に

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/391-5ce0ad1b

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。