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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

能狂言を観に行こうか・・・と

能楽や狂言を観てみたいのだが、どうすればいいのだろうか・・・という方に



シテ方の五流がそれぞれに能楽の公演を行っていますが、ではどうやって観に行くのかとなると、案外難しいと思われるかも知れません。
「チケットぴあ」などでも入場券を扱っているものがありますが、ごく少数の会だけです。ほとんどの会は、直接、その演能会を主催する団体や能楽師からチケットを入手する形になっています。



話は幕末に・・・
江戸時代、能楽は幕府の式楽として篤い保護を受けていました。また地方の大名もお抱えの能楽師を庇護している例が多く、こうした権力層がパトロンとなって能楽が維持されてきた訳です。
それが明治維新を迎えて一変します。
パトロンを失った能楽は激動の時代を迎え、混乱の中で廃業した能楽師も少なくなかったようです。
しかしやがて、華族や富裕層などを中心とした愛好者が能楽を後援するようになり、これらの後援者自らも、謡や仕舞、囃子などを習うようになったことから、素人の弟子をパトロンとした芸能として成り立ってきたわけです。
このあたりは、同じ伝統芸能でも歌舞伎や落語とは全く違った世界で、むしろ生け花や茶道に近い形態だろうと思います。



こうした歴史を持っているためか、かつての演能会は、素人のお弟子さんたちが先生の演技を観に行く、という形が基本でした。
このため入場券は一年分の会券を前もって先生から購入する・・・と言うか半強制的に買わされるというか、そうした形が普通だったわけです。



最近でも、ある会の受付で翌年のチケットを購入したい旨申し出たところ「先生はどなたですか?」と聞かれました。
お弟子さん以外にはみせないということではないので、購入することは全く問題なく出来ましたが、そうした関係、そうした意識はまだまだ残っているようです。



そんな訳で、演能会の入場券は会を主催している団体や出演する能楽師に直接申し込むというのが、基本の形になっています。
とは言っても、宝生流や金春の若手の会など、インターネットのサイトを通じて入場券の申し込みが出来るような会も多くなってきています。



先日、金春会のチケットを取ろうと、事務局である高橋先生のお宅に電話をしました。
金春流の重鎮、高橋汎師、ご子息の高橋忍師のお住まいですが、たまたま電話に出られたのが忍さん。
チケットの申し込みをして、住所・氏名を告げると
「SQUAREの掲示板に書き込みされている○○さんですか?」
と聞かれました。
実は忍さんもメンバーになっている金春流若手四人の会、座・SQUAREの掲示板にときどき本名で書き込みをしていたのですが、読んでおられた様子。
私もすっかり舞い上がってしまって
「あ、先生のファンでして、ええ」
支離滅裂。その後送られてきたチケットには忍師の一言が添えられていまして、また感激しました。ああ「昨年の半蔀、良かったです」くらい言えば良かったといささか残念。



さてこの忍さんたちが座・SQUAREを旗揚げするときには、明確に観客を「お客様」ととらえていました。金春が小流でお弟子さんの絶対数が少ないという事情もあるかと思いますが、かつてのお弟子さん主体の公演という形ではないものに進んでいこうとされているようです。



そうした意味で、チケットの入手方法もだんだん変わっていくのかも知れません。
それと、もう一つ別の形が日本芸術文化協会による国立能楽堂での主催公演。
毎月、定例公演と普及公演があり、さらに企画公演も催されています。
これは流儀の会ではないので、普通の演劇のように国立能楽堂に申し込んだり、チケットぴあなど、いくつかのプレイガイドでチケットが入手できます。
能楽協会主催の式能も別格ですが、これは年に一度きりの公演なので、一緒に論じるのはちょっと無理ですね。



各流のホームページなどをリンク集として載せてみました。
興味のある方は・・・

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