FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

察化のつづき

ここに登場するのがアドの察化。太郎冠者に声をかけ、自分が伯父だと名のります。そのうえ一緒に行ってやろうと、太郎冠者と連れだって主のもとに向かいます。


舞台を一回りして橋掛りに入り、主のもとに戻ったという設定で、太郎冠者は察化を待たせ、主を呼びます。
主は、太郎冠者が伯父を見知らず、しかも伯父の住まいも教えぬままに行かせてしまったので大変心配していた、と語ります。
そして伯父の様子を物陰から見てみようと、扇を開き骨の間から透き見る形で橋掛りを見やります。太郎冠者もこれにならう形ですが、なかなか面白い演出。
さて伯父の姿を見た主人は「あれは都に隠れもない、みごひのさっかというて、大のすっぱじゃ」と、太郎冠者に教えます。


太郎冠者は、すっぱならば縄をかけようと勇み立ちますが、主は事を荒立てては面倒と振る舞いをして帰すことにし、察化を中に通します。この「すっぱならば縄を」という切り替わり、則直さんの太郎冠者が良い味です。


主は察化と太郎冠者に、しばらく話でもしてゆっくりされよと言って一端引っ込みますが、二人が話し合う様子をのぞき見していると、太郎冠者が主人の趣味は「ぐいす」を取ることだと説明し、察化に「うぐいすのことか」と問い直されるなど、どうも太郎冠者の話がチグハグで自分が恥をかきそうに思います。
そこで太郎冠者に、おまえのような者を出しておいては恥をかくと言って、自分の言うとおりに口真似をするようにと命じるわけです。


ここからは口真似とまさに同様の進行ですが、それ以前の太郎冠者と主人のやり取りで、太郎冠者が憤慨している様子が伝わってくるので、なぜ太郎冠者が口真似をし続けるのか、このあたりが「口真似」よりも納得いく感じです。
最後は冠者が察化を突き倒したうえで「それにゆるりとござれ、おっつけお盃を出しましょう」と言って退場する形です。
(30分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/416-60765041

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。