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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

采女さらにつづき

後シテの出。昨年、金剛流今井清隆さんのシテでこの曲を観たときは緋の大口に白の長絹。長絹は花車の文様の華やいだ雰囲気でとても綺麗でしたが、本日は長絹が薄い浅黄のような色で、やや抑えた感じ。このあたりも宝生らしいといえば宝生らしいところでしょうか。
僧の読経によって成仏したという姿で現れます。


今井さんのときの鑑賞記にも書きましたが、四番目物などでは、入水したという設定であれば、まずはその苦しみを訴える姿で登場し、最後はワキの読経で成仏するという形になろうかと思います。
しかしこの曲では三番目物らしく、既に読経で成仏した形で後シテが現れるため、クリ、サシ、クセと続く采女の昔語りも、古の栄華を思うもので苦しみのようなものはありません。
序ノ舞も優美に舞われ、さらなる弔いを求めつつ猿沢の池に姿を消していくという次第になっています。


クリ、サシ、クセと続く謡い舞い、しっとりとした感じです。
宝生らしいクセ舞で、さらに続く序ノ舞も派手さはありませんが、しみじみとした味わいを感じさせます。


序ノ舞を舞上げた後は「月に鳴け同じ雲井の時鳥」と謡い、続く地謡に合わせて様々な型を見せます。
この謡は帝の万代までの国土安穏を言祝ぐもので、三番目物のキリらしい謡。最後にさらなる弔いを頼んで姿を消すという形です。


金剛流の今井さんの采女ではなんとも言えぬ優美さを感じましたが、この日の采女は大分印象がことなりました。金剛流と宝生流の違いがかなり感じられたところです。
(115分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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